暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part2/地球人3人
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とりあえずやっておきたいことのひと段落は済ませた。王宮を出ると、ルイズはシュウに食いかかってきた。
「もう一度言っておくけど、姫様の寛大な処置への感謝を忘れないでよ!」
「二度も言わなくていい。わかっている。せっかく頂いた仕事だ。」
城門から出ると、ルイズがシュウの傍でギャーギャー喚くと、ルイズの声があまりにうるさいのかシュウは僅かにしわを寄せながら言った。
「っていうか、私に対するその態度は何よ!私はラ・ヴァリエール公爵家の三女なんだからそれ相応の態度を示しなさいよ!」
思えば、姫様には少なくとも警護で話してたくせにどうして自分に対しては不遜な言葉づかいで話すのだ。これについて納得できないと声を荒げると、シュウはばっさりと言い返してきた。
「お前に対しては、まだ敬意を払いたいとは思えない」
「な、なんですってえ!?」
今のシュウの言葉に目を吊り上げるルイズ。すると、シュウはルイズを見下ろしながらルイズに言う。
「こっちが下手に出ると必要以上につけあがるようだからな。お前は結構という単語では足りないほどわがままな性格、違うか?」
「いや、当たってるよ。シュウ…ぐほ!?」
サイトはルイズを擁護するどころか、あっさりと肯定してしまったのでルイズは自分の使い魔に蹴りを入れた。
「ひ、平賀君大丈夫!?」
「る、ルイズ…せめて、一言言ってからにしようぜ…心の準備ができないから…」
「少しはご主人様を立てようともしないあんたが悪いのよ!!全く、どいつもこいつも無礼な平民ばかりなんだから!シュウとやら、いいこと!私は…」
「ところで平賀、お前の傍らにいる彼女は?」
「おい、無視するな!!」
五月蠅くかみついてくるルイズを流すように無視しながら、シュウはサイトの傍らにいるハルナを見て尋ねる。
「もしや、お前の恋人か?」
「「へ!?」」
それを言われて、サイトとハルナの…特にハルナの顔が赤く染まりあがった。
「ちょ、ちょっと!!そ、そんなんじゃないですよぉ!…ま、まあ…そうだったらいいな…なんて思っている自分がいたり…」
言葉では否定しているが、内心ではそういわれてうれしい自分を否定することができなかったハルナ。後半以降のセリフに誰にも聞こえない程度の小さな声でそれを漏らしていた。唯一それを聞いた、サイトの恋人と勘繰られた彼女を見たルイズが嫉妬心を燃やして三人の地球人たちを睨みつけた。
「い、いや…その、この子は俺のクラスメートなんだ」
「クラスメート?学友なのか」
シュウは大きく表情を変えてこそいなかったが、実際驚いてはいた。自分とサイトは、地球出身ではあるが共通する点はあまり多くはない。そもそも、出身が地球と言っても、二人が生きていたその二つの地球は、歴史が異なるパラレルワールド関係にあった。だが、まさかサイトと全く同じ世
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