暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
妖精亭-フェアリーズハウス- part2/地球人3人
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には「貴族は平民の規範のため、そんな訳がない」と言って、調査は一向に進んでいません。でも、モット伯爵の横行とワルドの裏切りを聞いてからとてもそうとは思えなくて…。
ですからあなたたちに街にて諜報活動をお願いしたいのです。最も問題視されているチュレンヌもですが、彼以外にも問題行動が判明した場合はその貴族についても報告してください』
サイトはもしかしたら、レコンキスタは次に怪獣よりも、これまで地球を苦しめてきた侵略星人たちか、人間以上の知能と知性・そして人間に擬態する能力を持つ怪獣を利用するのではと勘繰った。特にチュレンヌが雇ったという傭兵によって被害にあったものは謎の猛毒にかかって死人さえも出ていると聞いて、何かあると見ていた。
本来怪獣や星人の力は、小国であるトリステインを滅ぼすだけの十分な力があると断定できる。だが表立って一気に殲滅しようとしてこないのは、理由の一つとして自分=ウルトラマンゼロとシュウ=ウルトラマンネクサスを警戒しているから。たとえ、裏でレコンキスタという人間の組織を支配できたとしても、サイト自身も知らない二人の新しいウルトラマン、宇宙規模で名の知れた戦闘種族の、未確認の戦士に対して侵略者も慎重にならざるを得なかったのだ。しかも歴戦の戦士であるレオの出現によって、他のウルトラ兄弟がこの世界に来るのではという恐れが生じ、ハルケギニアでのレオの存在はその牽制になったのだ。他にもまだ、この世界が侵略者に狙われた前例が確認されていないことからやっと星人たちの眼に付けられたばかりで知名度が低い、または侵略したくてもまだ準備段階から抜け切れていないという見立てもある。
ともあれ、ルイズは姫への忠誠心からあっさりと安請け合い、サイトもウルトラマンとしても何が起こるかの可能性を拭いきれず、さらに猪突猛進気味なルイズを無視できず引き受けることにした。
一方で、シュウはサイトたちを見て頭が痛くなった。はっきりいって、この三人には不安要素が多すぎる。この世界に来たばかりのため環境に馴染みきれていないハルナはまだしも、ルイズは我儘で沸点が低い、しかもサイトへの好意と一途ゆえの嫉妬深さが結びついて暴力を振いがちなため、なおタチが悪い。そしてサイトはタルブ村の戦いにてウルトラマンとして覚醒できたといえるが、まだ戦闘経験も浅くて精神的にも未熟だろう。何せ、いらないところで煩悩に負けるのだ。これはこれで大概の男友達なら親しみ深さを感じはしても、残念すぎる。
しばらく鬼と化した美少女二名からの罵倒と暴力地獄から解放されたサイトは顔中があざだらけだった。
『…短絡的だっつーの。アホ。ったく…バカやりやがって、少しは同化してる俺の気を遣えっての』
ちなみにゼロにもダメージが痛々しく影響し、ゼロはサイトに対する評価点数を減点していたのだった。
「さあ、俺のことよ
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