暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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何泣いてるの!さっさと逃げなさい!」
ちょうどルイズがその子供の傍らに駆けつけ、立ちあがらせようとした時だった。
「グルルルル…」
「!」
ノスフェルがルイズを見下ろしていたのだ。これだけ近づかれた状態では魔法を詠唱する間さえも与えられない。まして相手は怪獣の中でもかなり凶暴な種族『スペースビースト』だ。ためらう間なんて期待すべきじゃない。
目の前の獲物を見つけ、ノスフェルはかぎ爪を振りかざした。振りかざされた爪はルイズのすぐ近くの宿屋を破壊し、その瓦礫が彼女と子供の頭上に降りかかる。ルイズは子供を守るために、子供を突き飛ばした。
ガラガラガラガラ!!!
「きゃあああ!!」
「お姉ちゃん!!」
瓦礫がルイズに雪崩の如く降りかかった。ルイズのおかげで瓦礫から逃れることができた子供は、瓦礫が落ち止んだところで瓦礫に下半身を飲み込まれているルイズのもとに駆けつける。
が、そんな彼女たちに容赦なく、ノスフェルが吠えながら再度爪を振りかざしてきた。今度はもう逃げられない!ルイズと子供は目を閉ざした。
と思った時だった。
「ルイズ!!」
サイトがちょうど駆けつけてきた。すでにノスフェルが、ルイズたちの命を奪おうとしている。
『まずい、変身しろサイト!!』
「わかってる!!」
サイトはポケットからとっさに、タルブの戦いで手に入れた、ゼロと一心同体となった証であるゴーグル型変身アイテム『ウルトラゼロアイ』を取り出して折り畳み状態から開き、それを空中へ投げ飛ばす。そして自らも大ジャンプし、宙を舞いながら落ちていくゼロアイをその顔で受け止めるように装着した。
サイトの姿が、頭上から変化していく。金色の眼を持つマスクが彼の顔を覆い、全身が青と赤の肌をした筋肉質な肉体へと変わっていく。
ノスフェルの爪が眼前にまでルイズたちに迫ったちょうどその時、遥か空から青い流星がノスフェルに強烈なけりをお見舞いした。
「ドリャアアアアアア!!!」
「ギエェエエエ!!!?」
炎の蹴り、ウルトラゼロキック。ルイズの危機を救うためその姿を変えたサイトによって、ノスフェルは大きく蹴り飛ばされた。青き流星は地上へと降り立ち、巨人となってその姿を見せつける。
「あ、あの巨人は…!?」
知れ渡っていたのはせいぜい噂程度だったことだろう。誰も彼が、鎧=テクターギアが砕かれたことで本来の姿を取り戻したのを知っているのは。彼の新しい姿に、街の人々は戸惑いと驚きを露わにしていた。
その姿を見て、ルイズとハルナは同時に呟いた。
「「ウルトラマン…!!」」
テクターギア・ゼロの真の姿…ウルトラマンゼロがついにトリスタニアに降臨した。
「ジュアアア!!」
ゼロはノスフェルに掴み掛ると、そのまま押し出してルイズたちの元から一気に距離をあけさせた。



ハルナは
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