春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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ああるわよ!」
矛盾しまくりな言葉を返すルイズ。どうも独占欲が表に出てしまい、サイトを素直に渡す気になれなかったようだ。
「どっちなんですか!?ルイズさんだって平賀君と一緒にいたがってるのが見え見えです。なるほど…よくわかりました!平賀君を地球に返せない理由って、やっぱり平賀君を独占したいだけなんですね!!?そうとしか思えません!!」
話を聞いていたサイト、アニエスにミシェルは唖然としていた。
「…あの、隊長」
「…なんだミシェル」
「止めた方がよいのでは?」
「……止めたところで止まるとは思えんが…」
こうなると、もはやさっきまでのサイトの人権問題を問うはずの話合いから、単なる女の戦いだった。話の趣旨が完全に変わってしまっていた。
「そ!!そそそんなわけないじゃない!な、なななんで私があんな馬鹿犬と居たがるのよ!手を出すなっていうのは、使い魔がご主人様とは違う女にいちいち尻尾を振るようじゃ、ヴァリエール家の品格と使い魔を扱う技量のなさを疑われるのが嫌なだけなんだから!」
ああ、やっぱりだ。とハルナは思った。この娘はわかりやすい。素直じゃないくせに、自分の気持ちを隠すのがめちゃくちゃ下手なタイプだ。なんだかんだで、サイトに構ってもらいたがっているのが丸わかり。
(やっぱり、ずるい…こんな根のいい女の子を憎めるわけないじゃない…)
ルイズに対して思うところがなくなったわけじゃないが、サイトがそうしたように、自分もこの少女を見ておこうと思った。
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