暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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「よ、よお…」
サイトは次に、ケロッとした表情でルイズに顔を見せて、恐る恐る手を上げてルイズに自分が無事であることを示した。が、やけにルイズから発せられるオーラに押されかけていた。怪獣とは戦えるくせに、美少女相手にはどうしてもこうなってしまう。
「サイトの…」
「る、ルイズ?」
「バカあああああああああ!!!」
瞬間、ルイズは目じりから涙を溢れ出させてサイトに飛びついてきた。
「サイトのバカ!バカ!バカ!よくもご主人様に心配かけたわね!!絶対に、絶対に…許さないんだからぁ…」
まるで街中で逸れた親と再会した迷子のように泣きじゃくりまくった。てっきり怒られるのかと思ってしまった。
でも、考えてみるとサイトたちとはぐれたのは、元は一人で飛び出した自分に原因があるとルイズ自身も悟っていただろう。ただ、いつもの意地っ張りのせいでそれを口に出して言えないだけだった。
こんな子供のように泣かされてしまうと、サイトは怒る気が失せてしまう。自分に飛びついてきたルイズの頭を、彼は妹を大事に思う兄のようにそっと頭を撫でた。
しばらくルイズはサイトの胸の中で泣きじゃくっていた。ようやく泣き止んだところでハルナが二人のもとに歩み寄ってきた。
「ハルナ?」
やけに神妙な表情をして、彼女はルイズを見ている。サイトはどうしたんだろうと不安に思っていたのだが、以前夜の双月の下でサイトのことで彼女と会話したルイズは、あの時の話の続きをしてくるのだろうと予想した。
「ルイズさん、正直言って…私ルイズさんのこと、よく思ってませんでした」
やはりそうか、とルイズは思った。無理もない。学院の伝統に従い、自分の貴族としての面目を保つため、進級するため、結果としてサイトを召喚し契約した。だが、される側からすれば身勝手な誘拐も甚だしい行為だ。あの時の会話で、ハルナが涙目で睨んできたことをルイズは決して忘れていない。
「平賀君を勝手に召喚しておきながら、酷く扱っていたみたいでしたから…」
「…」
「だって皆の話だといきなり床の上にパンとスープだなんて…同じ人間に対する対応とは思えなかったし、」
「うぐ!!?」
ドス!!っと剣が自分にぶっ刺さってきたような気がした。が、あくまで言葉という名の剣なので実際にさしているわけではないので流血沙汰になるわけじゃない。
「いきなり平賀君の前で着替えるなんて破廉恥な真似をしたし」
「うが!?」
「しまいにはいつもいつも平賀君を巻き込んで危ないことに首を突っ込み続けて…」
「うぅ…」
一体どこからその情報を…っと思った時、真っ先にギーシュやキュルケの顔が浮かぶ。ギーシュは口が軽いし、キュルケはルイズを使って面白がっていたに違いない。学院に戻ったらあの二人に恨み節のラッシュをお見舞いしてやろうか。
「今回平賀君とはぐれたこと
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