春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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今だ、撃て!」
「ああ!」
ネクサスの呼び掛けにゼロはコクッと頷く。喉の奥の再生器官を破壊すれば、少なくとも目の前にいるこの個体は二度と蘇らない。以前、一度目の戦いではチビトラマンになってしまったために倒せなかったが、もうこいつには絶対に負けない。
額の上で両手の中指と人差し指をバツ印を組むように合わせ、ゼロは額のビームランプからエメラルドグリーンに輝く閃光を放った。父、ウルトラセブンの技〈エメリウム光線〉と同様の光線技〈エメリウムスラッシュ〉だ。
「ジュワ!!」
閃光はまっすぐ、ノスフェルに向かい、細いだけあってすっぽりとノスフェルの口に入り込む。そして喉の奥に着弾したところで暴発、喉の奥を、そしてそこに会った再生器官を焼かれたノスフェルは悲鳴を上げた。
今こそ止めを刺すとき!ゼロはゼロスラッガーを、ジュネッスブラッドへチェンジしたネクサスは〈シュトロームソード〉を構え、ダッシュしながら二体のビーストに突撃、すれ違いざまに敵を切り裂いた。
〈ゼロスラッガーアタック!〉
〈シュトロームスラッシュ!〉
すれ違ったところでゼロはゼロスラッガーを指で弾いて自分の頭の上に戻し、ネクサスが光の剣を戻したところで、二体の怪獣は倒れ、爆発四散した。
自分たちの勝利を確信し、二体の巨人たちは渦を巻く光に身を包ませ、小さくなっていった。
街の人たちが、巨人たちの勝利に歓声を上げた。そしてアフリカの野生動物もびっくりな勢いで、壊れた自分たちの街へ戻り、復興作業と負傷者の看護の準備にかかった。
トリスタニア城の医務室、ルイズはそこへ運ばれていた。足の怪我は宮使いの水系統メイジに治療してもらい、傷を塞いでもらったものの、治ったばかりだから痛みが引いたわけではない。
「離して!もうウルトラマンたちも怪獣もいないのよ!探しに行かせなさいってば!!って…痛た…」
「ご自分のお怪我のことを考えてから仰ってください。その足の怪我でこの広い街を歩くことができるわけがありません」
ウルトラマンたちが勝利した途端、ルイズはサイトを探しに街に繰り出そうとしていたが、冷静にアニエスから痛いところを突かれて押し黙る。
すると、医務室にアニエスと共にいた銃士隊の女性剣士がハルナと共に入ってきた。
「ミシェルか、ミス・ヴァリエール殿が探したがっている人物は見つけてきたか?」
ハルナがルイズと共にいなかったのは、サイトとは顔見知りの彼女を借りて彼を見つけ出すためだったようだ。
「大丈夫、ちゃんと見つけてきました」
「さあ、入れ」
ミシェルが入るように言うと、戦いを終えたサイトが医務室に入室した。
「平賀君、本当に…怪我はない?」
「大丈夫だよ。この通りぴんぴんしてるし」
心配そうに見つめてくるハルナに、サイトは笑顔を見せて安心するように言った。
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