春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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ながら立ち上がらせる。
「悪い、助かった!」
立ち上がりながら、ゼロは礼を言う。特に返事もせず、ネクサスは今回の相手を見据える。ノスフェルはともかく、フログロス…。こいつはもともと小型の弱小ビーストだったはずだ。それがノスフェルに負けないくらいの巨体を誇っている。
「フログロスは俺が倒す。ただ平賀、ノスフェルの口の奥を狙え」
「口の奥?」
なぜ喉?首を傾げるゼロに、ネクサスが続ける。
「奴がなぜ短期間で復活できたと思う?」
「…もしかして!」
確かに疑問だった。ついこの前、倒したばかりのノスフェルが復活した理由について、彼は自分の故郷である地球に出現した怪獣に覚えがあった。
「そうだ、奥の再生器官を破壊しないと奴はまた蘇る」
やはりそうか、とゼロは思った。再生能力を持っているなんて、かのウルトラ兄弟9番目の戦士『ウルトラマン80』とメビウスを苦しめた『再生怪獣サラマンドラ』のようだ。
だが、ネクサス=シュウがノスフェルの短期復活の種を知っていたのは助かった。このまま打ち倒しても、また自分の知らないところでノスフェルが蘇り、人を襲って食らいついていたに違いない。
「わかった!」
頷き合い、二体の巨人は二体のビーストに向き直って身構えた。さっきは一対二と不利だったが、今はネクサスも加え二体二。ノスフェルには、モット伯爵の屋敷での戦いでは、テクターギアを装備してパワーを落とされていたことやサイトとゼロの間に亀裂があったために苦い汁を飲まされたが、今のゼロに敗因はもはやない。
すると、ノスフェルは左の爪に黒い波動を込めると、それをゼロに向けて放とうとする。〈アームボウル・マキシマム〉。ノスフェルが使う光弾だ。
ゼロは頭に身に着けていた二本の宇宙ブーメランに触れる。同時に、彼の左手のルーンが光り輝くと、それをノスフェルに向けて投げつけた。父親、ウルトラセブンを初めとしたレッド族の一部の戦士も持つ同類の武器、〈ゼロスラッガー〉だ。
「ジュア!!」
風車のように回転し空気を切り裂きながら、二本のブーメランはノスフェルに向かう。同時にノスフェルの放った光弾もゼロに向かっていく。ゼロスラッガーとアームボウル・マキシマムがぶつかる。すると、ゼロスラッガーはノスフェルの光弾を見事に切り裂いて相殺、そのままノスフェルの体を斬りつける。体にバツ印の傷をつけられ、ノスフェルは後ろ向きに反り返った。
ネクサスは自分に向けて火炎弾を連射していくフログロスに対し、両手で次々と襲ってくる火炎弾を空にはじき出していく。火炎弾による連続攻撃をはじきながらフログロスに迫り、腹に向けて〈アンファンスパンチ〉を叩き込んだ。フログロスが倒れたところで、彼はジャンプして一度ノスフェルの前に立つ。そしてノスフェルの上顎と下顎を掴み、ゼロに顔を向けさせて口をこじ開けた。
「
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