春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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上でかみついて来たり殴ってきたりと邪魔をし続けてくる。
(くっそおお…!!せっかく元の姿に戻れたってのに、早速やられるなんて勘弁だ!)
このままではやられてしまう。何としてもここから抜け出さなくては。
(ウルトラマンがこのままじゃ負けちゃう…私が何とかしないと!)
ルイズは、ただこのまま見ているだけでいるわけにはいかないと思った。だから杖を握って立ち上がり、タルブ村にて発動したあの時の魔法…虚無の攻撃初歩魔法『爆発(エクスプロージョン)』の詠唱を始めようとする、が…見ての通り子供を瓦礫から救うために足を負傷している。足の激痛が響いて満足に立てなかった。
「痛った…」
「ルイズさん、無理しないで座って!」
痛々しくて見ていられない。ハルナはルイズに座って休むように言う。
「私たちの街が、由緒正しき王都が獣なんかに荒らされてるのよ…!それを黙って見ているなんて、貴族の名が廃るというものよ…!」
「魔法がどんな威力を持つかなんて、所詮地球出身の私には理解できないけど、GUYSがあらゆる兵器を倒せるか倒せないかの怪獣たち相手に、ルイズさん一人じゃ無茶です!」
ハルナの言うことも、普通に考えればその通りだ。いかに彼女が虚無という立派な伝説の系統魔法を持っていても、元は戦うことにあまり慣れていない素人メイジだ。それでもルイズは意地を張って、彼女は痛みをこらえながら立とうとする。負傷した足から血が流れ落ちている。
(ルイズさん、こんなになってまで…)
ウルトラマンに助力することで、街のどこかにいるサイトを早く探しに行こうと焦っているのだろうか。自分の想い人のことをこれほど強く大事にしているなんて、サイトは幸せ者なことだ。そして、ハルナはルイズのことをどこか羨ましく思った。
でも、見ているだけで痛々しかった。ルイズはウルトラマンが勝つまでこれを続けることだろう。貴族としての誇りや維持、そしてサイトのために。これ以上彼女が傷ついては彼だって喜ばない。
誰でもいい、誰か…。
と、その時だった。
空から数発もの光刃がノスフェルに雨のように降り注いだ。攻撃を受けてノスフェルはゼロの元から離れる。そしてさらに…。
「ディアアアアアア!!」
紅い光が急降下し、フログロスに強烈な飛び蹴りをかまし、フログロスはゼロの背中から転げ落ちた。紅き光を纏う銀色の巨人、ウルトラマンネクサス・アンファンスだ。
「あれは…!?」
歴代のウルトラマンと比べるとかなり斬新な姿をしている、見たことのない銀色の巨人を見てハルナは目を丸くした。
「きっと、大丈夫よ。あれも、ウルトラマン…ウルトラマンネクサスよ」
「ウルトラマン、ネクサス…」
銀色の巨人を見上げながら、ハルナはそっと呟いた。
「しっかりしろ」
ネクサスは一方的にやられていたゼロに肩を貸し
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