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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part3/一先ずの和解?
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の醜さそっちのけなくせに清潔感を重視する貴族を不快にさせるほどの数の群れを成していた。肉片にひかれるように、ドブネズミたちは集まっていく。と、次の瞬間おぞましい出来事が起こる。
「チュウ!!!?」
肉片に近づいた途端、ネズミが数匹ほど青く発行し始めた肉片に吸い込まれていってしまったではないか。吸い込んだ分なのか、肉片は膨張を始めていく。危険を感じたネズミたちだったが、肥大していく肉片からは逃げられなかった。ネズミを一匹食らうたびに膨張をつづけ、次第に肉片はさらに巨大になっていく。ついには、60メイル近くもの巨体にまで、何より異形の怪物となってしまった。
「ギエェエエエアアアアア!!!!」
最初はモット伯爵の屋敷、続いてタルブの村に現れウルトラマンたちを苦しめた怪獣…『フィンディッシュタイプビースト・ノスフェル』が復活した時だった。


そういった事件があったことも露知らず、ルイズは再びオスマンから呼び出しを受けた。それはアンリエッタに城に来てほしいという者だった。
よい機会だから姫にハルナのお目通りをするとよいとのことだ。何せ彼女もサイト君と同様異世界人、陛下もサイトのことを研究機関にも明かしにていないから大丈夫だろうとの考えだった。
「気が重いわね。急に私を呼び出すなんて…」
王都への来訪の準備を整えていたルイズは呼ばれた理由を思案する。やはり、自分が起こした白き光…そう、虚無のことだ。あの白い光のことは、間違いなくアンリエッタにも伝わっている。そのことを追及してこないはずがない。
「ルイズさんはこの国のお姫様とお知り合いなの?」
ハルナはサイトへ問う。
「幼い頃に姫様の遊び相手を務めてたんだって。いうなれば幼馴染ってことになるな」
「言っておくけど二人とも、軽々としゃべらないでね。もうじき姫様は女王になる御身だから、一介の貴族平民が軽々しく接することは許されないの」
これはしっかり覚えておくように!と人差し指を突き立てて、二人の異世界人たちに注意を入れる。先日のやりとりがあったにせよ、互いのために覚えておくべきことや大事な情報は伝え合うべきだ。
「でも、問題なのは呼び出された理由ね」
「私的な理由とかじゃないのか?」
サイトがそう尋ねると、ルイズは首を横に振った。
「それはないわね。姫様はもうすぐ女王に即位なされるもの。私的な呼び出しなんて立場上易々とできるものじゃないわ」
「…私、どうなるんだろう…」
不安そうに自分の未来を憂うハルナ。すると、サイトが彼女の前に立って、自分の胸を叩きながら笑みを見せた。
「大丈夫だよ、ハルナ。万が一の時は、俺が全力で守ってやるからさ」
「平賀君…」
「ハルナ…」
二人の間に、妙に桃色かかった雰囲気が流れたことを察知したルイズは、歯ぎしりを起こしながら、今にも目の前のリア
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