暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part2/少女たちの溝
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もしれない。だが、ハルナ君はまだこの世界に来て日が浅い。傍に知り合いのサイト君がいてあげるのがよかろう」
「あ、ありがとうございます!」
「よかったな!」
「うん!」
サイトと共にいられる、異世界に取り残された身としてこれほど嬉しいことはなかったハルナは歓喜した。
「…わかりました」
少々不本意だが、学院長命令ならば仕方ない。本当は部屋に他人を入れたくなかったのだが、渋々ながらもルイズはハルナの自室への入居を受け入れた。



その頃…アルビオン、ロンディニウムの宮殿。
「本当によろしかったのですか、ご主人様?トリステインの虚無、そしてアルビオンの虚無…どちらも目星は着いております。ご命令とあらばすぐにでも手を打って拘束することができるのですが」
夜の空気と闇が立ち込め、わずかに窓ガラスなどから月の光が差し込む玉座の間にて、シェフィールドは目を閉じて、自分の主と連絡を取り合っていた。
『まだ捕まえなくともよい。急かさなくとも、いずれ我が元に参じることとなろう。どんな形であろうともな。それまで、かの者たちの力量を、お前の眼を通して楽しんでいたいのだ』
余裕なのか、それとも楽観的なのか、彼女の主は淡々と話す。一方で、シェフィールドはこれから先のことに警戒を示している。
「しかし、お戯れも過ぎれば、奴らをあおることになりかねません。そうなってしまったら、ご主人様の御身に万が一のことがあるやも…」
『万が一のことがあろうとも、俺はかまわんよ。寧ろ願ったりかなったりだ。…が、お前のその気持ち、きっとわが心が潤っておれば、きっとうれしいと思うであろう』
「ご主人様…」
自分の危険を、まるでゲーム中で発生するイベントの一つにしか捉えてないようであった。
それと同じように、シェフィールドの主は一つの気まぐれな提案を出す。
『そうだ、ならいっそ本気で虚無をとらえるつもりでちょっかいを出してみてはどうだ?』
「ちょっかい…ですか?」
『そうだ。すでにお前のもとには、面白い力を持つ者たちがおるではないか。「冥王」の力を持つ者たちが』
「冥王…?」
『彼らをまねて、われらも一つ試してみてはどうだ?先の戦いの取得してきたのだろう。特に…最近現れた「ウルトラマン」達の情報を』
「まだ、不足しがちです。ジャンボットから取得した情報の量ではまだ…」
『ならば彼らを使い、我らは静観しつつ情報を取得しておけばいい。そうすれば、きっと面白いものを作り上げることができるだろう。何せ…お前がいるのだからな』
「ジョセフ様が、この私めを買っていてくださっていたとは…身に余る光栄にございます」
硬骨な笑みを浮かべ、頬を染めながらシェフィールドは笑った。
すると、シェフィールドのいる玉座の間に、二人組の黒いマントに顔から身全体を包んだ女性と、長身で
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