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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part2/誕生!ウルトラマンゼロ
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ゼロが名乗る姿を見て、ネクサスとレオは頷いた。
「あれが、ウルトラマンゼロの真の姿…!」
見ているものを、思わず感涙させるものがあったのか、アンリエッタはゼロの姿に魅入られていた。
「ふん、セブンの息子だが何だか知らんが…楽しませてくれるようだな!」
ファウストは物怖じすることなく、す…と身構える。奴の後ろに、シルバーブルーメとケルビムが続く。しかし、異様なことが起こる。シルバーブルーメは宙に浮くと、周囲に転がっていたサドラとノスフェルの遺体に触手を伸ばし、食らい始めたではないか。ぐしゃぐしゃと食い散らかすその音に不快な生々しさを覚え、一部の者は吐き気さえも催した。
怪獣を食った影響か、シルバーブルーメに変化が起こる。
「う、うわあ!怪獣がでかくなった!」
50メイルほどの体が、さらに肥大化し、80mほどにまで急成長したのだ。怪獣を食って、二体分以上の力にパワーアップしたことだろう。しかし、今のゼロに負ける気など全くなかった。絶対に勝てると確信できた。となりに、ネクサスとレオの二人が立つ。同じウルトラマンとしての仲間、そしてゼロの師。この二人が一緒ならなおさらだ。
「ジュワ!」「ヘア!」「イヤァ!」
三人のウルトラ戦士たちは、勝利をつかむべく走り出した。



シルバーブルーメは先ほどよりも巨大になり、レオもこれには手を焼かされると自分でも予感していた。怪獣を食らって自らを強化するなど、少なくとも自分がかつて戦った個体にはなかった能力だ。何者かがシルバーブルーメに改造を施していたのだろうか。
しかし、だからといってここで負けて倒れることなど許されない。かつて自分がメビウスに語ったように、自分たちウルトラマンの戦いは…『必ず勝たねばならない戦い』なのだから。
シルバーブルーメの触手が、レオの腕に絡みつき、シルバーブルーメはレオを一飲みしようと、よだれがかった口を開く。すごい力だ。伊達に食って自信を強化したわけではなかったようだ。開かれた口を、両手で抑えながらレオは蹴りをくわえると、シルバーブルーメは怯んでレオに絡みつかせた触手を緩ませた。
だが、レオは敢えて触手をすぐに切り落とさず、絡みつかれた左腕で触手をつかみ、さらに右手でもその触手をつかむと、シルバーブルーメを自分の方へと引っ張り、強烈な拳を叩き込んだ。
「ダア!!エイ!ヤア!!」
さらに続けてパンチの連撃を放ち、シルバーブルーメの体を掴むと、そのまま地面に投げ倒した。まだ終わらない。再び地面に垂れていた触手を持ち上げて再度自分の方へ無理やり引っ張ると、レオは足に光エネルギーを溜めて、おなじみの必殺の蹴りをシルバーブルーメにぶつけた。
〈レオキック!!〉
「エイヤァアアアアアア!!」
今の蹴りが深々とシルバーブルーメの体に食い込み、すさまじい轟音が轟き、シルバーブ
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