暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part2/誕生!ウルトラマンゼロ
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場的に会えるかどうか、普通に怪しいものだ。
「何よりはましだろ?それに、あの白い光はルイズが放ったってことはわかる。ルイズのことだから、きっと俺を連れて王宮に赴くって思う」
「そうか。頼む」
これなら、二人の専用の通信回線が手に入り、今後の対策が練りやすくなるはずだ。
「あ、でも…村のあの子たちのことは?」
しかし、サイトはシュウにも、家庭の事情…いや、ここは異世界だから家庭の事情というには少し変化…ともあれ、村を簡単に開けられない事情があるのを思い出した。シュウが暮らしているウエストウッド村には、子供たちがいる。そしてその子たちを保護し養っている、シュウの契約上の主であるティファニアがいる。しかもここからアルビオンまで長距離だ。アルビオンへ姫から承った任務に赴いたことのあるサイトにはその旅路のキツさはよくわかる。
「俺には、トリステインとアルビオンの距離を高速で移動できる手段があったのを忘れたか?覚えているはずだ、俺がお前と会った湖で使ったあれを」
「あれか!」
サイトはラグドリアン湖で、シュウが銃を空に撃った途端、ストーンフリューゲルが彼のもとに飛来し、戦闘機なんて目じゃないほどの速さで飛び去ったのを思い出す。確かに、あれならトリステインとアルビオンを高速で往来できる。
「時間が空いたとき、すぐにあのロボットのもとに自由に出入りできるよう、王女に掛け合ってくれ」
「わかった」
これで、なんとか憂いを晴らすことができた。
「じゃあ俺はそろそろ一度村に戻る。またな、平賀」
「お、おう」
シュウはサイトに背中を向けると、ブラストショットを空に撃ち、ストーンフリューゲルを召喚する。
名前を呼ばれて、サイトは一瞬度惑いを見せながらも、ストーンフリューゲルに入り、再びアルビオンの方角へと飛び去ったシュウを見送って行った。
思えば、シュウから名前を呼ばれたのは初めてかもしれない。それに名字で呼ばれたのも地球以来だ。
地球、か…。そういえば、母とクラスメート…特に、一緒にクール星人に誘拐され、そのまま別れてしまったあの子は無事だろうか、元気だろうか?
レオがもし光の国にサインを送ることに成功したら、きっと自分が地球へ帰るための道のりも分かるかもしれない。期待して待っていよう。
(さて、そろそろ戻るか)
あまり時間をかけると、ルイズから『勝手にどこへ行ったのよ!』と癇癪を起こされてしまう。タルブ村の人間でもあるシエスタや、キュルケたちも心配だ。すぐに合流するために、サイトは駆け出した。
が、彼は急に立ち止まった。
『おい、どうしたんだ?』
ゼロが声をかけるが、サイトの耳に届かない。驚くべき、訳のわからない光景を目の当たりにしたのか、彼は目を大きく見開いたまま、立ち止まっていた。
「ん?人が、倒れてやがんのか?」
デルフが顔
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