虚無-ゼロ-part2/誕生!ウルトラマンゼロ
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ウルトラマンを見て、興味を示した様子だ。と、シュウからその言葉を聞いてサイトはあることに気が付く。
「そういや、俺たち何度かあってるのに、互いのこと知らないよな」
「そうだったな」
今までサイトとシュウが会えたのは、戦いの場ばかりだった。目的はほとんど同じはずなのに、おちおちゆっくり話す機会がなかった。
「あんたの世界のこと、俺に教えてくれ。俺のことも話せるだけ話すから。同じウルトラマンだから、お互いのことを知っておくべきだと思うんだ」
「…そうだな。これから俺が出会うことになる敵も、ビーストだけとは限らないのはもうわかっている。互いのためにも、お前から情報を聞くべきだろう」
そういったところで、シュウは左手に巻いていた通信端末パルスブレイカーに視線を落とす。
「ただ、できれば通信連絡網がほしいところだ。あまり村から離れると…な」
「う〜ん…」
通信なんて、この世界に来てから地球人から見て機械というにふさわしいものがほとんど見たことがなかったサイトとしてはほしいものだった。
「これ、ビデオシーバーっていうんだけど…これとあんたのそれとは繋がらないだろうな」
一応シエスタがフルハシの形見である物品の中に、端末の一つがあったのだが、これがシュウのパルスブレイカーと繋がるとは思えない。住んでいる世界が異なるのだから仕方ない。しかし、シュウはさっきの戦いのことを思い出して、ある可能性を見出した。
「確か、俺たちが戦った敵にロボットがいたな。あれと必要な器具さえあれば、あのロボットに専用の通信回線機能を搭載すれば、俺のパルスブレイカーとその、ビデオシーバーとやらを繋ぐことができるかもしれない」
「できるの!?」
「昔、機械工学を志していたから、そこらの素人よりはできると自負している」
サイトは驚いた。意外だった。シュウが機械に詳しいタイプだったとは。しかしこれは幸運だ。パルスブレイカーとビデオシーバーの回線を繋ぎ、通信ができるようになれるかもしれない。
「ただ、あのロボットはおそらくトリステイン軍に回収されるだろうな。どうにか手に入れておきたいところだが」
確かに、レキシントン号と同様、ジャンバードも間違いなくトリステイン軍の監視下に置かれることになるに違いない。そうなれば、あれに触ることさえも国の厳重な監視下に置かれる以上ままならないはずだ。手に入れるって…まるで泥棒じゃないか。いくら、こいつの知り合いに本職の盗賊がいるからとはいえ、万が一のことになったりしたらまずい。
「俺、ルイズたちと合流したらお姫様に掛け合ってみるよ」
「知り合いなのか?」
一応ちらと見た程度だが、ネクサスとして戦っている最中シュウはアンリエッタの顔を見せてもらった。見た目は自分たちと年齢がほとんど変わらない少女ではあるが、王女であることに変わりない。立
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