暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part2/誕生!ウルトラマンゼロ
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
破壊された今ならできるはずだ。やれるな?」
ダブルフラッシャーと聞いて、ゼロは記憶を巡らせる。少しだけ記憶をたどると、すぐにレオの意図に気付く。
「ダブルフラッシャー…アストラと一緒に放つあの光線か!わかった!」
「なら俺も手伝おう。一人増えた方が、奴を仕留めやすい」
ネクサスも一人余るにしても、だからって見ているなどできない。自分もまた、ゼロとアストラと同じように光線を放って援護することにした。
「ああ!頼むぜ、シュウ!」
力を貸してくれたネクサスに、ゼロは深く感謝した。まだ出会って間もなく、会話の回数もいたって少ないのだが、サイトはこの男とともに戦っていけるような、そんな予感がよぎった。
シルバーブルーメが宙に浮かびあがろうとしている。最期に一矢報いようとでもしているのか。だが、その反撃も許すわけにはいかない。
レオが後ろに立ち、ゼロが前の方で身をかがめて両手を頭上で合わせる。ネクサスは両腕を広げたのち、胸の前で両腕を組むと、エナジーコアに光が宿る。
シルバーブルーメが近づいてきた。瞬間、三人のウルトラ戦士はそれぞれ、止めの必殺光線を放った。


〈レオゼロダブルフラッシャー!!〉
〈コア・インパルス!!〉

「「「デヤアアアアアア!!!」」」


ゼロとレオの、師弟コンビによる赤とエメラルドグリーンの光線、ネクサスの赤き波動が、シルバーブルーメを貫き、最後までここ場に残っていた敵、シルバーブルーメもウルトラ戦士たちについに敗れ去り、その身は粉々に砕け散っていった。

「やった…やったああああああああ!!!!」

うおおおおおおおおおおお!!!!

タルブ村の村人たちと、トリステイン軍の兵たちからの歓声が湧き上がった。
レコンキスタの侵攻から始まった、タルブ村の悪夢のような一日はこの時幕を下ろした。すでにこのときは、夕暮れが村の景色をオレンジ色に染め上げていた。
そんな中、アンリエッタは次群の兵たちの方を振り向くと、彼らに向けて盛大に宣言した
「皆、このトリステインは始祖のご加護によって偉大なる勝利を得た!始祖の祝福は我らにあり!!」
「「ヴィヴィラ・トリステイン!!」」
彼女の宣言に応え、兵たちから万歳の声が上がる。
「そして、此度我が国に救いの手を差し伸べてくれた英雄たちに、感謝の証として…全員、敬礼!!」
アンリエッタの号令のもと、トリステイン軍は一斉にゼロたちの方を向き、敬礼した。
国の兵たちや、アンリエッタからまでも敬礼を受け、性格上平然としていたネクサスと長年のキャリアで落ち着きを保つレオはともかく、不慣れなゼロは戸惑いを見せた。
(なんか、くすぐったいな…)
ポリポリとこめかみを掻きながら照れる。本当の意味でのウルトラマンとして認められた瞬間だった。さて、あまり長いことこの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ