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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚無-ゼロ-part2/誕生!ウルトラマンゼロ
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今ここで返さんと、ケルビムがゼロに向かって走り出してきた。すぐさま自慢の尾を振い、ゼロを叩きのめそうとした。しかし…。
ザシュ!!!
「ギィイイイ!!!?」
ケルビムの尾が、切り落とされた。自慢の尾が切り落とされ、ケルビムは尻を押さえてもだえ苦しんだ。自慢の武器である角も尾も奪われてしまっては、ケルビムはもう相手にならない。
「さあ、せっかくだ!お前も来い!デルフ!!」
ゼロは右手を突き出すと、彼の手に見覚えのある剣が現れる。サイトの愛剣、デルフリンガーだ。しかも、本来のサイズよりもずっと巨大な、ウルトラ戦士の手に十分握られるほどのサイズに巨大化しているではないか。かつてウルトラマンエースも使用した、物質巨大化能力だ。
「お、おでれーた!!!俺っちが、でかくなってやがる!」
さらに大きな変化が起こった。ゼロの左手にガンダールヴのルーンが浮かび上がり、デルフの刀身にさらなる変化が起こる。
ついさっきまでボロボロの錆びついた剣だったデルフが、美しいまでに磨けあげられ刀身に光りを反射する名剣に姿を変えたのだ。
「思い出したぜ!これが俺の本当の姿だったんだ!すっかり忘れてたぜ!」
「なんたってわざわざ錆だらけになって…。まあいいや、一緒に戦ってくれよ、相棒!!」
いつもはサイトのほうを相棒と呼ぶのに、逆に今回はデルフのほうが相棒と呼ばれる。そしてさらには、これまでのデルフの長い人生の中で初体験に違いない、自身の巨大化。
デルフにも、ゼロ=サイトの遥かな昂揚感が伝わってくる。
「その高ぶり、いいぜ相棒!ガンダールヴの強さは心の震えで決まる!怒り、悲しみ、愛、喜び…なんでもいい!とにかく心を震わせて、俺を振れ!!」
ゼロは頷くと、巨大化させたデルフを頭上に振り上げる。ケルビムがまっすぐゼロの方へと突進してくる。サイトとゼロ、二人は心を一つに合わせ駆け出し、すれ違いざまにケルビムに剣を振りかざした。ガンダールヴの身体強化、そしてウルトラ戦士ならではの速さ。その二つが備わったためか目に見えないほどの速さを誇った。
互いに背を向け合ったまま立っていたゼロとケルビムだったが、ケルビムの体が上半身と下半身にズルッとずれた。瞬間、ケルビムの肉体は木端微塵に砕け散った。
「おおお!!」
「残るはあと一体だけだ!!」
トリステイン軍やタルブ村の住人達から、歓声が上がった。
すぐにデルフをしまったゼロと、ネクサスはレオのもとに駆けつける。他の怪獣と比べて体が頑丈だったためか、レオの攻撃を受け続けてもなお生きていた。
「次で決めなくてはならない。ゼロ!」
名前を呼ばれ、ゼロはレオの方を向く。
「俺とお前の力を合わせた技で、一気にこいつにとどめを刺す。」
「とどめを刺すって言っても、何をすればいいんだ?」
「ダブルフラッシャーだ!テクターギアが
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