結集-コンセントレイション- part3/結集!3大ウルトラマン
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ンバードの船体のあちこちから、ミサイルが乱射されホーク3号を撃墜しようとする。
「…ぐう…」「きゃああ!!」
爆音と轟音が頭の中にまで響き、ルイズは悲鳴を上げた。爆発による空気の振動で、今にもバランスが崩れそうだ。
「風竜なんかよりもくらべもんにならねえな。しかも火力も火竜以上…」
デルフも今のワルドが以前以上の強敵に思えてならなかった。
ミサイルの雨が、降りかかっていく。それでもなお、反撃に出るべく彼は急上昇し、ジャンバードの背後に回り込もうとする。しかし、サイトは一つ油断していた。ジャンバードの攻撃の激しすぎてそちらの方に注意が行っていたために、もう一つ注意しておかなくてはならないことを怠ってしまった。
「エア・スピアーーーー!!」
ありったけの、魔法によって形成された風の針のように鋭い槍が、ホーク3号のウィングについに被弾してしまった。
「しまった!」「きゃあああ!!」
ホーク3号のウィングに深い凹みが生じていた。バランスを崩し、地上に向けてまっすぐホーク3号は落下し始めた。サイトはここにきて気づいた自分の不注意を呪った。ジャンバードに注意してばかりだったせいで、ワルドの魔法をほとんど警戒していなかった。わざわざ奴が、ジャンバード内部にあるであろうコクピットではなく、危険な外に出ていた理由を見抜こうとしてなかった。
ニヤッと笑ったワルドは、さらに追い打ちをかけるようにジャンバードに、ビーム発射を命令、ホーク3号の船体と、サイトとルイズの乗るコクピットから火花が散った。煙を挙げながら、ホーク3号は地上へと落下していった。
「ああ、竜の羽衣が!!」
「サイトさん!!」「サイト!!」
タルブの村人たちが、シエスタやギーシュをはじめとした仲間たちからの悲鳴が轟いた。
「ルイズ、大丈夫か!?」
サイトは今の衝撃に耐えきったが、ルイズからの返事がなかった。今の衝撃が相当のものだったのか、ルイズは頭を打ってしまって気絶してしまっていた。
「ぐ、くそ!飛べ!飛べよ!」
サイトが必死にハンドルを引っ張って見せるが、ホーク3号の機動は失われていた。もう墜落するしか道は残されていない。フルハシの遺してくれた遺産を、結局落としてしまうなんて…。
「くっそおおおお!!!」
怪獣たちが、地上でこちらを迎えようとしている。もちろん、どう考えても餌として。特に以前モット伯爵の屋敷で遭遇した怪獣、ノスフェルは特に喜んでいるように見受けられる。
『サイト!これ以上はやばい!俺に代われ!今ならルイズにも正体はバレない!』
サイトはもう十分頑張った。だから今からは自分が体を張る番だ。ゼロが交代を、自分への変身を促してきた。確かに、このまま脱出してもワルドのいい餌食となるだけだ。いざ、変身しようとした時だった。コクピットの窓ガラス越しの前方に、すでにワ
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