結集-コンセントレイション- part2/愚者たちの侵略
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ン号に侵入していたのである。
たった一人で侵入してまで乗り込んできた理由はある。それは、文明が遅れているにもかかわらず宇宙金属でレキシントン号をはじめとした戦艦をレコンキスタが改造できたこと。
そして怪獣さえも従えることができたこと。ハルケギニアに元々そんな技術があったなんてとても思えない。それが出来たら、とっくの昔に利用して、今の状況とは大きく違った世界となっていたに違いないのだから。間違いなく第三者が自らの野望のためにレコンキスタに干渉していたとしか思えなかった。
「何をしている、奴を取り押さえろ!」
レコンキスタの各部隊の兵たちがゲンを排除するべく遅いかかる。逆にゲンは、宇宙拳法を用いて、レコンキスタ兵を次々と手刀や蹴りで倒していく。
「がはあ!!!」「うが…!」
魔法も使わず、素手と足の身でメイジを圧倒するゲン。誰もが夢か幻を見ているかのように思った。魔法も使わずメイジを倒せる人間がこの世にいる訳がない。アルビオンでも、メイジに勝てる平民がいる訳がないという認識が蔓延していたのだ。逆にその間違った認識が、拳法のみでメイジを倒していくゲンに対する対応の遅れとなっていた。
風の魔法、火の魔法を使っても、ゲンはそれらを避けたり掌底などでかき消してしまう。実力もやっていることも人間離れしすぎていて、。
ついに誰一人ゲンを倒すこともできず、クロムウェルの前にゲンは立っていた。
「き…貴様…!!」
珍しく、あのクロムウェルの表情にゆがみが生じた。
「お前に尋ねることがある。この船は、一体誰の差し金でここまで改造できた?」
「き、貴様ごときに話すことなど何もない!」
鋭い眼光で睨まれたクロムウェルは、恐怖を覚えた。それを誤魔化すかのように、すぐさま水の精霊から奪ったアンドバリの指輪を突き出す。すると、ゲンの体の自由が利かなくなった。
「…!?」
「見ろ!閣下の虚無だ!!」
「ああ、始祖ブリミルのご加護が付いておられる閣下に敵などいない!」
ホーク3号の出現と火力で下落傾向にあったレコンキスタ軍の士気は、クロムウェルが虚無と騙る力…アンドバリの指輪の力を見て再び上昇し始める。神の力も同然の能力を持つ君主に敵などいない。しかし…それも直後に露と消えることとなる。
「ムン!!!」
「うああ!!?」
両腕をクロスした途端、ゲンの体から目に見えない空気の揺らぎが周囲を支配した。結果、クロムウェルはそれに押され、アンドバリの指輪の呪縛が解かれてしまう。
『ウルトラ念力』。ウルトラ戦士が持つ特殊な念力だ。それを使って、ゲンはクロムウェルをいともたやすく圧倒してしまったのだ。
「答えてもらおう。誰にこれらの技術を教わった?」
「ひ、ひいいい!!!」
ゲンが、再び問いを投げかけながら、レキシントン号を親指で突き立てるように指さしながら
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