暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
結集-コンセントレイション- part2/愚者たちの侵略
[11/11]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ななくてはならないのか!あの『お方』は本当に私を王にしてくださると言うのなら…私を見捨てないでくだされ!」
偶然にも、今のクロムウェルのセリフを聞いていたボーウッドは本能的に、今の会話を頭に刻みつけていた。この男…自分の使い魔にして秘書としていた女に踊らされていただけだったのか!そう思うと、貴族・軍人としての誇りを穢された屈辱と数多くのアルビオンの民…そして崇拝すべき主たちがこのような小物に踏みにじられた怒りで今にも爆発しそうになる。同時に、陰で好き放題クロムウェルを傀儡にアルビオンを弄んだシェフィールドにも怒りを募らせた。
ゲンも決して二人の会話を聞き逃さなかった。あのシェフィールドと言う女に、何か裏があると睨んだ。
これが神聖皇帝など聞いて呆れる。泣き喚きながらシェフィールドに縋るクロムウェルだが、逆にシェフィールドは殺意を込めた眼差しでクロムウェルを見下ろした。
「甘えるな、ゴミ屑め。せっかく国を手に入れた?貴様のような者に与える土地など、ほんの一寸も存在しないわ」
クロムウェルの腹を殴りつけて悶絶させると、彼女はクロムウェルの持っていたアンドヴァリの指輪を無理やり抜き取った。
「お前の代わりなど、誰にでも勤まるわ。そこで果てなさい」
「ま、待ってくれ!!助けてくれえええええええええ!!!」
いい加減耳障りに感じたシェフィールドは、アンドバリの指輪を自分の右手の中指にはめこみ、額のルーンを光らせる。すると、クロムウェルの姿は指輪の宝珠から放たれた紫色の光の中に飲み込まれていった。
危険を悟り、ゲンとボーウッドは光を浴びないように目を閉じて身を引いた。光が晴れた場所には、クロムウェルもシェフィールドの姿はなかった。
ゲンは、たとえこのような愚かな人間でも、自分の弟子もまたそれができたように、己が過ちを正せる日がきっと来るはずだと信じている。それに、あの日の出来事はゲンにとって深いトラウマとして今もなお残っていた。かつての仲間たちと同じ末路を辿りかけている人間を目の前で見過ごすことなどできない。
彼は意を決して右手のレオリングを突き出した。




「レオおおおおおおおおおおおおお!!!」




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ