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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
思い出-メモリーズ-part2/妖精の歌
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「どうして恥じる?歌っていた時のお前は綺麗だった」
「へ!!?」
不意打ちを食らったような気分だった。まさか、シュウからそんな言葉を聞くことになるなんて思いもしなかったテファの顔が、さらに真っ赤に染まった。
「き、綺麗なわけ…だって、私…ハーフエルフ。どっちにも当てはまらない出来損ない」
「別に変な意味で言ったわけじゃない。率直に綺麗だと思えただけだ」
軽くパニック状態になったテファは否定しようとしたが、追い詰めるかのようにシュウが、無自覚なまま言葉を紡ぐ。それがかえって照れてしまった彼女をムキにさせてしまう。
「だ、だからあまり綺麗だなんて言わないで!次綺麗なんて言ったら、私黙っちゃうんだから!」
テファはそう言うと、頬を膨らませてシュウからぷいっと顔を背けた。褒めたのになぜか怒ったように見えるテファに、シュウは意味がわからず首をかしげた。
「…ねえ、ヤマワラワは、どこに行ったのかな?」
ふと、落ち着きを取り戻したテファが口を開いてきた。
「?」
「この歌とハープは、お母さんから教えてもらったの」
「母親から?」
「うん。私…実は」
「父親が、数日前に処刑されたアルビオン王の弟で、お前は王弟と妾のエルフの間に生まれた、王家の血を引く元王女みたいなもの…だろ?」
先を読んだように、シュウがテファの生まれを言い当ててみせた。自分の出生のことを、いつの間にかシュウが知っていたことにテファは目を丸くする。
「どうしてそれを!?」
「…済まん、マチルダさんから勝手に聞いていた」
以前、ラ・ロシェールでマチルダをレコンキスタに雇おうとした白いマスクの男がきっかけで聞いてしまったことだ。
「…ううん、いいの。もう過ぎたことだから」
気にしないで欲しいと、テファは言った。
「ヤマワラワは、私がお父さんの屋敷で暮らしていた頃のお友達だった。その時、私は母から教わった歌とハープで、時々彼に聞かせていた。その時の彼、時々私の歌に合わせて、鼻歌を歌っていたの」
昔を懐かしむように、テファは当時のことを語った。
「私、ずっと屋敷の中で見つからないように生きていたから友達がいなかった。今も、お友達が欲しいし、本当ならもっと広い世界も見てみたいって思う。
だから、ルイズさんたちが村を訪れた時だってそうだし、ヤマワラワとまた会えたときは、本当に嬉しかったの」
シュウは、突然サイトたちがウエストウッドに来ていた時のことを思い出す。最初は警戒していたが、特に突然の来訪者…その女性陣と会話している時の彼女はとても楽しそうだった。
「歌を歌ったら、もしかしたら昔のように、どこかでヤマワラワが聞いてくれそうな気がしたんだけど………」
「………」
シュウは何も答えなかった。人との出会いなんて、いつ最後の別れになるかなんてわからないと知って
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