暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再起-リヴァイヴァー-part2/兆しと和解
[6/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
時に研究者であるコルベールでも手を焼いていた。眼鏡の奥の、目の下には真っ黒なクマが出来上がっている。
「い…いや、一分でも眠ってしまったら、今私の中に浮かんでいる予測や仮設が吹き飛んでしまいそうだ。そうなったら研究が難航してしまいそうでね。それに、このウルトラホークなるもの、せっかくの研究素材だ。だからまだまだ休んではいられないさ」
ギーシュから休憩を催促されたのだが、ほんのちょっとの休みで遅れが生じることを恐れたコルベールは休むことを拒否した。
とはいえ、見ている側としては少々耐え難い光景。倒れる危険もあるし、ちゃんと休憩は取っておいて欲しいものある。
「ミスタ・コルベール、大丈夫かしら?」
朝食を持ってきたキュルケと、特に表情を変えないタバサ。しかし、こうも無理をされると見ているこちら側が倒れてしまいそうだ。
「コルベール先生!」
そこへ、サイトとルイズが駆けつけてきた。
「俺も手伝います!ホーク3号のことなら、俺の方がよく知ってますし、力になりますよ!」
「お、おお…ありがたい」
「ってミスタ・コルベール!かなりやつれてるじゃないですか!!流石に休んだほうがいいですわ!!」
あまりにも疲れきった様子のコルベールを見て、サイトとルイズはふたり揃って慌てふためいた。放っておくと間違いなく倒れてしまいそうな彼を、サイトは無理にでも休ませようと提案し、傍らに置いてあった椅子にルイズとふたりがかりで座らせた。
それを見ていたキュルケ・ギーシュ・タバサ・シエスタはというと…。
「あら、もう仲直りしちゃったのかしら?」
「ふう…こっちは学院に帰ったら掃除の罰を与えられる身だというのに」
「雨降って地固まる」
「…そのままだったほうがサイトさんと私が結ばれるかもしれないのに…」
…約一名何か黒いコメントを言っていたように聞こえたが、ここは無視しよう。
「みんなも見てないで手伝ってやれよ!!」
「あ、はい!!今行きます!」
サイトからの呼びかけに応じて、先にシエスタが、そして他の三人も続いた。
これにより、望まずとも恩を着せられたコルベールは結果として授業をサボった彼女たちを、自分の研究と龍の羽衣の発掘を手伝わせるさせるために同行させたとオスマン学院長口添えするこ戸を約束し、帰ったら教師たちからの説教と罰則を恐れていたルイズたちはひと安心した。
それからサイトも、昼間はコルベールの手伝い、夜は前回もレオとの組手に使った草原での一体一の組手を繰り返すというハードな連日を過ごすことになった。

しかし、サイトにとって小さくの大きな一歩であることは、間違いないことだろう。



その頃…アルビオン王国港町、ロサイス。
「申し訳ありません。横槍が現れたために、またしても取り逃がしてしまいました」
生存が確認されたルイズ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ