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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再起-リヴァイヴァー-part2/兆しと和解
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のかを気にしていのだが、サイトはそんなルイズの思惑に全く気づきもしなかった。
「でも、手紙はワルドに奪われたから…確か、ゲルマニアだっけ?」
そうだ、アンリエッタはトリステインが怪獣災害やレコンキスタの驚異に対抗するためゲルマニアと同盟を結ぶ条件として、ゲルマニア皇帝に嫁ぐことになっていた。だが肝心の彼女はウェールズと愛し合っていた。その証拠である手紙がレコンキスタの回し者だったワルドに奪われた以上、いずれゲルマニア皇帝との婚約は破棄される。
「とっくに平民への休暇は決定されたことよ。今更なかったことはできないし、しばらくは婚姻関係は続くと思うわ。もうすぐ、姫様たちのもとに婚約破棄の通達があると思うけど…」
キュルケの祖国だし、ゲルマニアは金で平民が貴族を名乗れるという新しい体制をとっているから野蛮な国として認知していたルイズとしては、別に婚約が破棄されたこと自体は別にいい、ましてや自分を幼き日からの友人としてみてくれたアンリエッタが愛してもいない他人に嫁ぐならなおのこと。懸念しているのは、トリステインが、いずれアルビオンがこの国に侵攻してきた際、たった一国…それも怪獣災害でまだ軍が完全に立て直されていない状態で立ち向かわなくてはならないということになることだ。しかもレコンキスタはワルドがジャンバードを操ってみせたように、怪獣さえも使役していたのだ。トリステインだけで勝てる見込みはまるっきりない。アルビオンと同様に、レコンキスタの餌食にされるのではないか、その辺が不安だった。
「と、ところでコルベール先生はあと何日残るんだ!?」
ゲンがいうには、自分がこの村に留まっている間は鍛えてくれると言ってくれた。かこつけているような側面もあるが、折角の機会をサイトは逃したくなかった。
この世界までわざわざ、かの有名なウルトラ兄弟がやってきて自分を鍛えてくれると行っているのだ。受けないわけにはいかない。
「それはわからないわ。でも、さすがに一週間もかからないはずよ」
「そっか。わかった!」



「はぁ…はぁ…ぐ」
「だ、大丈夫ですか、ミスタ・コルベール?最近寝ていないようですから、そろそろ休まれた方が…」
一方で、シエスタの曾祖父、フルハシが残した竜の羽衣…もとい、ウルトラホーク3号を保管してある格納庫にて、コルベールは馬車に乗せて持参してきた実験器具やら机を持ち出して、ここに仮説の研究室を作り、再びホークを飛ばすために必要な燃料…つまりガソリンの開発に勤めていた。少しでも早くこのホーク3号…サイトが教えてくれた異世界の遺産を調べあげたくて興奮し、本当なら学院に運んで研究するつもりだったホーク3号をこの場を借りて研究し始めたのである。
しかし、元々この世界になかったものを自分の世界に存在するもので開発するというのは重労働。教師であると同
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