再会-リユニオン-part2/タルブに眠る先人
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ての村の住人の墓地に出たようだ。
「…?」
タバサがふと、視線の先に奇妙なものを見つけた。草腹の上に置かれた墓石の中でひとつだけ奇妙な形をしたものがあったのだ。気になって彼女が先にその墓石に近づいていくと、キュルケをはじめとしたみんながその墓石の下に向かう。
「タバサ、どうしたの?何か見つけたの?」
「あ、それひいおじいちゃんのお墓なんです。すごく変わった形でしたからミス・タバサも気になったみたいですね」
「なるほど、確かに変わった形だ。てっぺんは屋根のような形をかたどっているし、まるで建物のようだ。それにしても…この墓石に刻まれてる文字はなんだ?ハルケギニア語には見えないな」
「そうね…」
皆が口々にその墓を興味深そうに眺める仲、サイトだけはどうしてか驚きのあまり言葉を失っていた。
「サイトさん?」
なにか恐ろしいものでも見たよう、とにかく驚き過ぎて言葉も出せない。
「嘘だろ…!!?」
仲間たちが読むことができなかったその墓石に刻まれた文字を、サイトは読むことができた。いや、読めて当然だった。墓の形にだって見覚えが有る。しかもただ読むことができたことだけが、彼にとって驚くべきことではなかった。
「……『元ウルトラ警備隊隊員・古橋茂(フルハシ・シゲル)・異界ニ眠ル』…」
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