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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
羨望-エンヴィ-part2/ルイズとサイトの離別!?
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。別に。お前はキュルケたちと一緒に学院に帰れ。俺は、トリステインに戻ったらひとりで旅に出るよ」
「な!?」
サイトの口から信じがたい言葉が飛んできた。頭の中でいくつも解釈が飛び交ったが、結局答えは一つしかない。
サイトが、事実上自分の元から離れるということだ。
「何を言い出すのよ!あんたは私の使い魔なんだから勝手なこと言わないで!帰れる方法を見つけるまでは守ってもらうわよ!」
「俺じゃお前を守れない」
「え?」
「俺は伝説の使い魔『ガンダールヴ』の力を持っているとかウル…常人離れした力を手にした身だけど……結局は何一ついいことない。俺一人じゃ何もできやしないってわかった。闇雲に無意味な意地を張って足掻くことしか能がない。そんな俺が、何を守れるって言うんだ?」
その結果が、あのニューカッスル城の教会での悲劇じゃないか。
サイトの言葉を聞いている間のルイズは、ワルドとの結婚式前夜のとき以上に、サイトに対する怒りを募らせていった。見るからに、その手が震えだしている。
「俺はラ・ロシェールについたら一人で旅に出る。お前とは、そこで別れるよ。今まで世話になったな」
バシン!!
ニューカッスルの時と同様…いや、それ以上にルイズからの手痛すぎるビンタが飛んだ。しかし、あの時と違ってサイトは動揺しなかったうえに痛がる素振りさえ見せなかった。あらかじめ殴られたって構わなかったかのように。
「この意気地なし!馬鹿犬!馬鹿使い魔!!馬鹿サイト!!あんたなんか…使い魔にするんじゃなかった!」
ワルドに裏切られ、ウェールズたちを守れず、姫から請け負った任務を全うできない悔しさや悲しさを、ルイズは使い魔である…いや、他の誰でもないサイトに慰めてほしかった。心の奥底ではひどく落ち込んでいた自分を、励ましてほしかった。素直にそんな部分を見せられなかったが、察してほしかった。どうせ学院に戻ってもサイト以外に心を許せそうな相手がおらず、ゼロのルイズといつものように馬鹿にされて一人ぼっちになった自分を優しく包んでほしかったのに…。
今まで…ギーシュとの決闘でシエスタを助けるばかりか自分の名誉を取り戻そうともしてくれたくせに!フーケが盗んだ破壊の杖を取り戻す任務の時に現れた怪獣から助けてくれたくせに!!姫様の前で任務を受けたあのときだって、それなりに頼もしい言葉を言ってくれていたのに!
それなのに……肝心の彼がこのありさまだった。その不満と憤りが、本来の自分でも心無さすぎて無責任にも思わる言葉を吐いてしまった。
「…じゃあ…」
彼女のその言葉が、さらにサイトにとっての、二人の溝を深めるだけに十分な起爆スイッチになってしまった。
「最初っから召還魔法なんか使うんじゃねえよ!!この胸無し!暴君!!糞餓鬼!!最低主人!!『ゼロ』のルイズ!!」
以前、使い魔を召還し
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