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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
羨望-エンヴィ-part2/ルイズとサイトの離別!?
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強すぎるホームシックを抱き、サイトは涙さえ流しかけた。
「サイト」
後ろから声を掛けられ、サイトは振りかえる。声をかけてきたのはルイズだった。
「何泣いてるのよ」
「泣いてなんかねえよ」
急いで目尻を拭ってサイトは誤魔化した。ルイズたちに、こんな姿を見られたくなかった。
「気に病んでるんでしょ。あの城で起こったこと…」
ルイズの言うことは的を射抜いていた。サイトは、ニューカッスルで起きた悲劇を引きずり続けていた。
「一人で抱えないでよ。私だって同じよ…」
そもそも今度の任務は、本来ルイズが率先して請け負ったものだ。ワルドが裏切者と知らずにその狼藉を許したこと、アンリエッタの手紙を二通とも奴に奪われてしまったこと、そして王党派の壊滅…m全ての責任は自分にあるとルイズは受け止めていた。幼き日の自分との思い出を大事にしてくれていた姫様の期待を裏切ってしまい、果てはそんな人の大切な想い人をみすみす、自分の婚約者であった裏切者の手に落とされるのを許してしまった。トリステインに帰ったら、死罪であろうと、自分なりに相応の罰を受ける覚悟をしていた。なのに、使い魔がこうして自分だけが悪いと言わんばかりに泣いていた。それが、ルイズには耐えられなかった。
サイトは、ルイズから目を背けてぶっきらぼうに言った。
「…帰りたいって思ってただけだ」
それは確かに本当だが、ニューカッスルでの出来事が自分のせいだと思っていることを少しでの悟られないための、悪あがきに近い誤魔化しだった。
「…悪いとは思ってるわよ」
ルイズは俯きながらそう言った。
「…どうだろうな。泥棒討伐とか姫様のお願いとかで頭がいっぱい見たいだろうし」
今はほっといてほしい。遠回しに言うつもりでサイトは突っぱねるように言った。
「それはその…貴族には外聞ってものがあるの。それに、帰る方法なら責任もって私が探すわよ。嘘はつかないわ。
…それまでの面倒もちゃんと見てあげるわよ」
ルイズは最後のあたりでわずかに頬を染めながら言った。
「俺みたいな役立たずの面倒を見なくたっていいだろ…」
しかし、サイトは随分と卑屈なコメントで返してくる。
「呆れた…そんなにワルドに負けたことが悔しかったの?仕方ないじゃない。…悔しいけど、あんたと比べてワルドはトリステインでその名を轟かせたスクウェアクラスのメイジなんだから、負けたって恥じゃないもの」
「気にしてなんかいないっての…」
それはまるっきりのあからさまな嘘だった。これ以上先日の任務失敗の時のことを上げても話が進まない。ルイズは明日からの予定の話に切り替えた。
「…とにかく、明日にはトリステインへ戻って任務のことを報告するわよ。そのあとも、あんたにはわたしを守ってもらうわ。その代わりちゃんとしたご飯用意するから…いいわね?」
「…いいよ
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