暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
羨望-エンヴィ-part2/ルイズとサイトの離別!?
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の市街地の戦いの時から俺に反抗してやがったのか…)
ここまでの話だけでもゼロは、自分のこれまでの戦い方をサイトが頑なに認めなかった理由の一端が理解できた。両親の仇であるツルギのよって植えつけられた当時のトラウマがそうさせていたのだと。ゼロとしても、もしサイトの立場だったら同じことを考えずにいた、なんて考えられなかったと悟った。
「でもある日、ツルギが急に鎧を解いた姿を現して、メビウスやGUYSと一緒に地球を守るようになったんだ」
その話もゼロは知っている。一時、ボガールへの復讐心に支配されていたツルギは、ついにボガールを倒したと同時に力尽きたところ、かの『ウルトラの母』から慈愛の光を浴びせられたことで蘇り、復活してからはウルトラマンとして地球で戦ったと聞いている。
「最初は人の大事なもの奪ったくせにぬけぬけとって腹が立ってたよ。だから新しい母さんに拾ってもらった後もしばらくツルギを恨んだ」
その後も、サイトは己の過去のことを明かして言った。その過去をネタとして狙ってきたヒルカワに付け狙われたこと、同時に似たような理由でウルトラ戦士たちを貶めるための餌としてバルタン星人に狙われたことを明かしたところで、ゼロが驚いたように声を上げた
話した内容は、今朝夢の中で見たものとわずかな相違を除けば全く持ってその通りだった。
『ば、バルタン星人だと…!?』
地球人だけでなく、ウルトラマンたちでもその名前はかなり有名だった。宇宙忍者バルタン星人。初代ウルトラマンが最初に戦った異星人で、当時彼と戦った因縁から十年以上にもわたってウルトラマンたちと地球を巡って争うこととなった。
初代ウルトラマンが地球を守っていた当時、彼らバルタンはある科学者の実験の失敗によって母星が爆発してしまったため、地球人から地球を奪い取ろうとした。その時の敗北がきっかけで、その後もジャックや80に6代にもわたって挑戦してきた侵略者だ。
『…何となく流れが読めてきたな。お前の、ヒカリに対する憎しみをバルタンが利用したってことか』
勿論ゼロもバルタン星人のことは何度も訓練生だったころに聞いていた。彼らの持つ、ウルトラ族をも凌駕する強力な能力には幾度もウルトラマンたちは苦しめられてきたのだ。
「大当たりだよ。俺の…俺の弱い心のせいで、バルタンたちに付け込まれたんだ」
当時、バルタンに襲われた時のことを思い出したサイトは顔を俯かせて肯定した。
(そんなんで、よく相棒は助かったよな…)
デルフも大きな声こそ出さないが驚いていた様子だった。
「あの時は流石に死ぬんだって思ってた。あの時、あいつらが俺の体を操って、GUYSとウルトラマンを一網打尽にする…それが今度あいつらが取った作戦だった」
つまり、サイトの命を盾にした、典型的な卑怯者の作戦だった。
「といっても、俺も半ばあいつら
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