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手のなる方へ
7部分:第七章
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「場所は」
「それに何をするんですか?」
 他の一人も尋ねるのであった。
「よかったら教えてくれませんか?」
「場所は隣の部屋じゃ」
「隣の」
 神主の家の奥である。そこはこの部屋と同じ程の大きさの部屋があるのだ。そこもまた畳の部屋でありそれもまた同じであった。
「そこでする」
「それで何するんですか?」
「皆がよく知ってるものじゃ」
 今度はこう答えたのであった。
「それをするのじゃ」
「私達がよく知ってるものって」
「何かしら」
 今の言葉を聞いてまた皆顔を見合わせて話をする。しかしどうにもわからないのであった。
「まあねえ。行くしかないわね」
「そうね。まずはね」
 それでも誰も危ないことになるとは誰も思ってはいなかった。それは神主の人柄をよく知っているからだ。落ち着いて優しいその人柄をだ。
 だから皆大人しく神主の言葉に従って隣の部屋に入った。部屋に入るとそこには。部屋の奥に一人の少女が静かに座っていた。
「!?あの娘って」
「何かしら」
 皆まずはその娘を見て口を開いた。見れば上が白で下が赤の巫女の服を着ており髪はおかっぱであった。可愛らしい容姿だがそれは誰も知らない娘だった。
「誰かしら、あれ」
「さあ」
 皆首を傾げるばかりであった。

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