過去-パスト-part3/光の贖罪
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女が声をかけると、サイトはハッと我に返った。
「あ、ああ…別に…その…」
「よかった。思ったより早く気が付いたのね」
その少女は、サイトが無理に起き上がったことにハラハラしていたものの、彼が意識を取り戻したことでホッとしていた。しかし、サイトはというと…彼女の美貌に見とれるあまり、口をパクパクさせたままだった。こんな、昔ハマっていたRPGの女性キャラを実体化させたような女の子がこの世にいるとは…思わずファンタジー万歳と馬鹿なコメを嵐のように脳内投稿したのだった。
そして、なによりサイトが今時分が見ている光景が現実なのかどうかを疑ってしまうものを目にした。
細い体の割に、胸のふくらみが以上に巨大だった。見立てだとあのキュルケ以上とも考えられるほど
に。
『…嘘だろ…あんなデカい胸、光の国の女にも見たことねえぞ…』
内緒だが、思春期のサイトは地球にいた頃、もし女性のウルトラマンが地球にやってきたとして、その大きな胸の中に包まれたらどんなに気持ちいだろうか…なんて傍から聞いたらあまりにも馬鹿馬鹿しいことを学校の悪友たちとかわしていた時のことを思い出した。もちろん本気でやらかすつもりはないが…。しかし、そのウルトラマンである、あのゼロでさえ彼女の圧倒的であり得ない胸のサイズに驚愕していると!?おそらく人類の体のサイズと彼女の身長をほぼ同等の者として考えても相当らしいが、ゼロがここまで驚くほどとは!
まさに…まさに…。
「ば……『バスト・レヴォリューション』!!?」
「ふえ!?」
こんな美の化身みたいな女の子がこの世に存在しているのか?もしや彼女は侵略宇宙人が俺を欺くために化けた存在なのか?それとも俺はまだ夢の中に居るのだろうか。あまりにも非現実的なものを現実で見たサイトは、さっきまでのシリアスなキャラはどこへやら……平常の自分さえなんて間抜けなことを言うのだと思えてならないセリフを叫んでしまった。少女は突然力んだサイトのコメントにビクッと震えて驚きを露わにする。
そして…その煩悩まみれのセリフに過剰反応した魔神が彼のすぐ近くにいたことを、この時のサイトはすっかり忘れてしまっていた。
「…目が覚めて早々…なんてことを言うのかしらこの馬鹿使い魔があああああ
あああああああああああああ!!!」
瞬間、某仮面の特撮ヒーローもびっくりな飛び蹴りが、サイトの顔面に深々と突き刺さったのだった。
一方、アルビオンの首都。ロンディニウム。
トリステインの使者としてアルビオンを訪れ、ウェールズとルイズが持っていた手紙を奪取したワルドの活躍もあり、さらには裏で怪獣を使役する術を似て入れたこともあり、レコンキスタは大きな被害を出すことなくアルビオン王党派との戦いは圧勝を飾った。国王ジェームズ一世が処刑さ
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