過去-パスト-part3/光の贖罪
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の先を、ヒカリに向け、バルタンはヒカリに向かって行った。同じように、ヒカリもバルタンを迎え撃つべく剣を振り上げバルタンに挑んだ。
「フオオオオオオオ!!」
「デヤアアアアア!!!」
青い巨人と異星人が激突した途端、周囲はまばゆい光に包まれ、サイトはその眩しさに思わず目を閉ざした。
「!」
サイトの体に、突然鋭い痛みが襲い、目を覚ました。
自分の体を見ると、パーカーとシャツは脱がされていて壁に掛けられ、胸や左腕の上腕二頭筋の部位には包帯を巻かれている。この時の彼の包帯の下の傷は、やけどやみみず腫れを引き起こしていてかなりひどい有様だった。
辺りを見渡した。いつの間にか自分はベッドに寝かされていたようだ。建物は、キャンプ場にあるような木造の小屋だった。窓の外は新鮮な自然の空気にあふれていて、心地がいい。しかし、ここは一体どこだろう。自分は確か、ニューカッスル城の教会にいたんじゃ…。
ここはどう考えても、ニューカッスル付近の場所じゃない。それにあの時、俺は、いや…俺たちはワルドの魔法を食らって…。そうだ、そこからの記憶が一切ないんだ。一体俺たちはどうしてしまったんだ?………!?
サイトは、壁に掛けられた自分の服の隣に、気になって仕方ないものを目にした。あの服には見覚えがあった。フーケ事件の時、あいつが着ていた防衛軍の隊員服らしき軍服だ。しっかりと、『NR』のエンブレムも背部に刻み込まれている。それに、部屋の片隅には紺色のバイクまであるではないか。
もしかして、この部屋はあいつの!?じゃあ、俺はワルドに殺されかけたあの時、あいつに助けられたのか?
「そうだ!皆は!?…ってて…!!」
ワルドの魔法を同じ場所で、自分と同じタイミングで受けた。あの時のあいつは間違いなく自分たちを殺すつもりで放ったに違いない。だが俺はこうして生きている。だったら、みんなも生きているのでは。そう考えたサイトはすぐにベッドから降りようとしたのだが、やはり激痛が走って体が言うことを聞いてくれない。
「…ってて…」
「あ、まだ動いたらダメだよ!」
「……え?」
すると、誰かが部屋の中へ入ってきた。今のサイトを見て慌てて駆け寄ってきて彼を再びベッドに寝かせた。サイトは、地球でクール星人の宇宙船から脱出できなくなったところで発光体の状態で飛来したゼロとぶつかった時のように、眩い光が飛び込んできたのかと思った。眩しい金色の光だ。…いや、それは錯覚だった。
彼女の身にまとう雰囲気と、彼女の綺麗で長く輝いているようにも見える金髪がそう見せていたのだと気付いた。正直、美しいとしか思えてならなかった。いや、美しいと言う言葉さえも陳腐かもしれない。室内なのに帽子を被っているのは気になるが。
「あの…まだどこか痛む?」
サイトがさっきから固まったままなのを気にした彼
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