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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
過去-パスト-part3/光の贖罪
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なったままの目で見ていた。
「…………」
サイトとセリザワは互いに無言のまま見ていたが、セリザワがその沈黙を破ってサイトに言葉をかけた。
「俺はかつて、何者も殺さず何者も傷つけることのない奇跡の星を愛していた。その星の生命は争いというものを知ることなく、悠久の平和を過ごしてきた。だが…」
淡々とセリザワは、自分の過去のことを簡潔ながらも鮮明に語った。自分の愛した惑星『アーヴ』のこと、サイトもよく知るボガールにそれを奪われ復讐の戦士に堕ちたこと、地球を訪れ今のセリザワの体と同化し、GUYSと共に戦ってきた日々のことを…。
サイトは、セリザワを…ツルギのことを許せない心を今もなお抱いていた。今言っていることだって自分に対する弁明…言い訳のようにも聞こえてくる。だが、セリザワの話から彼は耳を背けることはなかった。
「君と同じような過去を持っているからと言って許してくれとは言わない。
だが…復讐に心を穢したままでは、いずれ自分以外の存在にまで新たな憎しみを振りまき、さらなる禍をももたらすことになってしまう。君は、君を受け入れてくれた新しい母にまでその魔の手が及ぶことは、よしとはできないはずだ」
「……」
何を知った風に…とは口に出さなかった。結局その通りだった。自分をこうして心配してくれる人がいたこと。それにやっと気づいたときには、この人を討ちたくないと言う強い思いがサイトの心を占めた。
「俺を憎み続けた君と、俺たちウルトラ一族を憎み続けたバルタン…。
あのバルタンは、言いかえればまさにこれまでの君そのものだ。他にも復讐に迷って道を踏み外した侵略者は大勢いた。だが、黒い感情に身をゆだねたままではいずれ破滅する。幾度も奴らが、俺たちウルトラ戦士に敗れて言ったようにな」
少し間を置き、少し自嘲気味にセリザワはこういった。
「もっとも、かつての俺も復讐心に身を身を任せて破滅しかけたがな」
右腕に青い変身アイテム『ナイトブレス』を出現させ、鞘にしまいこむように短剣ナイトブレードを差し込むと、セリザワの体は青く染まった輝きの中にその身を包み、青い体の巨人…『ウルトラマンヒカリ』…いや、ヒカリが新たに惑星アーブの生き残った命から与えられた『勇者の鎧』を身にまとった姿『ハンターナイト・ツルギ』となって地上に降り立った。

「よく見ていてくれ…サイト君。これが…君の明日を照らす光だ!」

ナイトブレスから光の剣〈ナイトビームブレード〉を形成していると、バルタンがヒカリと向かい合う形で降り立ってきた。飼い犬と見なしていたサイトから手を噛まれたために、人間と言う盾を失った。その結果憎きウルトラマンを確実に殺せる策は失敗し、かなりいきり立っていた。
『そんな光など、我々の者として塗り替えてくれるわ!!貴様らへの復讐を果たした暁にな!』
右手のハサミ
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