暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
喪失-ロスト-part4/滅亡の王家
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りを食らわせ、アッパーで顎を殴りつけ、もう一度つかみかかっては思い切り背負い投げた。
「よおおおし…こいつで止めを刺してやるぜ!」
今こそ止めを刺す時。グレンファイヤーは右掌に地獄の炎のように滾った火球を作り出した。あれをベロクロンにぶつけ、木端微塵にする算段だった。
仲間たちから「やっちまいな!」コールが飛び交っている。勝利を目前…のはずだった。
「動くな、グレンファイヤーよ!」
聞き覚えのある声がグレンたちの耳に入る。
「ウェールズ!?それに…あんたは…!」
目(?)を擦って確認しても間違いない。ウェールズから手紙を返却してもらいに来たトリステイン大使一行の一人であるワルドだ。奴は空飛ぶグリフォンの上にまたがり、後ろには両手と口を縛りつけられた、大けがを負わされたウェールズの姿が見えた。
「ウェールズ!?ワルド、何のつもりだてめえ!」
「動くなよ?迂闊に動けば、ウェールズの命はないと思え」
にやりと醜悪な笑みを見せるワルドは全く自分が悪さをしているのに反省している様子が見受けられない。そんな彼の顔を見てグレンはいつも以上に頭の炎を滾らせ、怒りを爆発させずにはいられなくなる。
「この野郎…!」
こいつ、レコンキスタが送り込んできたスパイだったのか!だとしたら、あの可愛らしかった女の子が(グレンの視点から)目立った大使一行も、レコンキスタだったのか!?
「やれ、ベロクロン!ジャンバード!!」
サイトたちをも疑い始めるグレンに向け、ベロクロンのミサイル攻撃と、頭上を飛び回るジャンバードのビーム攻撃がグレンに手痛いダメージを与えていく。
「うおああああああああ!!!」
強烈な爆発を一発食らってしまい、グレンは大きく吹っ飛んでダウンした。
「が…ぐ…ンの野郎が!!焼き鳥にして食っちまうぞごるあ!!」
膝を着いた状態で体を起こし、ワルドを睨み付けるグレン。
「そこの姑息な小僧!!今すぐウェールズを解放せい!!」
「立場をわかっていないな。所詮は卑しい平民か!」
ガル船長たちをはじめに、地上から炎の空賊たちは一斉に銃を構えてワルドに狙いを定めた。しかし、ワルドは姿勢を決して崩さない。何せこちらにはウェールズと言う無敵の盾がいるのだ。たとえ誰かがウェールズへの謝罪と共に、ウェールズ共々自分を射殺しようとしても、他の誰かがそれを無理にでも差し止める。
「やめてくれ!!皇太子が捕らえられているんだぞ!」
「けど、このままじゃ俺たちはあの糞野郎の言いようにされるだけだ!!」
ほら、予想通りやはり王軍の生き残りが空賊たちに反論している。対して、他の兵士や覚悟を決めた空賊たちも、こうなったら生き残るためにウェールズを顧みずに撃つしかないと言うが、その繰り返しばかりで堂々巡りとなってしまった。
今度はワルドが直々に、風の魔法〈エア・
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