喪失-ロスト-part4/滅亡の王家
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
な気力さえも失ったのか、この時は誰も知らなかった。
「…ぐ」
シュウはベロクロンとの戦いでかなり疲労した。今回の敵も、彼の世界には存在しなかった個体だった。故に、スペースビーストという観点だけで見てきた彼としては、ベロクロンの戦い方と武器はかなり異質だった。
(毒ならまだしも、ミサイルを仕込んでいるとはな…)
しかし、そんなことよりもまただ。
ウェールズ…最初の変身を遂げたあの時に助けた青年を助けることができなかった。あの髭の男が、卑劣な企みをした結果だろう。あの時のワルドの卑怯者らしい笑みを、シュウは忘れなかった。
だが、今は一秒でも回復するのが大事だ。時間をかけすぎて村にいるティファニアたちに要らない心配をかけるのも癪だ。彼はブラストショットを、夜の闇が立ち込め始めた空に撃ち、その呼び出しに応えて舞い降りてきたストーンフリューゲルの中に吸い込まれた。
ニューカッスルの戦いからしばらく過ぎた日、レコンキスタは先日の戦の際、先遣隊としてサウスゴータに向かっていたアルビオンの先王ジェームズ一世をアルビオン首都『ロンディニウム』にて公開処刑し、同時にレコンキスタのリーダーであるクロムウェルを新たな皇帝として、『新生アルビオン共和国』の建国を宣言したという。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ