暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
用心棒-グレンファイヤー-part2/浮遊大陸X迷入
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か、数人ほどの船員たちが近くを散策し始めているが、非戦闘員だ。危険には対応しきれないだろう。サイト君、僕と一緒に周囲の偵察に行こう」
「はい」
「子爵、僕たちは何をすれば?」
何も言われていないことに、ギーシュはどうすればいいのかをワルドに問う。
「君たちは残って船員たちを見ていてくれ」
「ええ〜?あたしはダーリンと一緒にいたいのに〜…」
サイトたちに…正確にはサイトと一緒に行けないことに不満を覚えたキュルケがぶーたれた。タバサは表情に相変わらず変化がないが、特に文句はないようだ。
「子爵は僕よりサイトを頼るのか…」
ギーシュはワルドに頼られるサイトを羨ましく思う。彼は自分を上回る実力者だからとはいえ、貴族より平民を頼ると言った観点からすれば少々複雑だった。
「仕方ないでしょ。ダーリンはあたしを燃え上がらせる情熱の持ち主なんだから。精神的にも肉体的にもあなたよりもずっと頼れるわよ?」
「雲泥の差」
「ちょっとは僕を擁護したまえ!!」
全くフォローを入れてこない二人にギーシュは涙目になる。
「サイトーーーー!!…って、あら?」
その時船からルイズが降りてきた。
「ルイズ、部屋から出るなと言ったはずだが?」
ワルドが言うことを無視したルイズに言ってきた。
「ごめんなさい。任務が大切なのはわかってるつもり。だけど…どうしてもじっとしていられなくて…」
「そんなにダーリンが心配なの?」
「へ?」
いたずら心が見え隠れする笑みを見せてキュルケがルイズに言うと、サイトは目を丸くする。彼女はそっぽを向いてそれを否定した。
「べ、別にそんなんじゃないわよ!」
「ダーリンなら大丈夫よ。見た目以上にしぶといし、子爵もついていくんだから」
それは確かにそうだが、ルイズは自分でも不思議に思う。心配になるなら自分にはもったいない婚約者、あの素敵で強いワルドの方じゃないのか。なのに、どうしてこんなにサイトが気になってきたのだ。訳が分からない…。
「内乱に乗じて空賊の活動も活発化しているだろうからね。ここで船を守るのも僕らの義務「ああああああああ!!」っ!?」
森の奥から悲鳴が聞こえてきた。それも断末魔に近い甲高い声。サイトたち全員がそちらの方へ注目した、森の奥からすでに森に入っていた船員たちが戻ってきたのだ。それも恐怖に慌てふためいていた。とても正常とは言えない状態で。中には、重い病を発病したように苦しみ倒れる者まで多数いた。
真っ先にサイトが彼らに駆け寄り、倒れた船員の一人を抱き起した。
「どうしたんですか!?」
「ば…化け物が……蜘蛛みたいなの…と…」
恐怖に慄き震えているその船員はそこまで言い残した後、意識を手放してぐったりした。
「しっかりしてください!」
「この人、一体どうしたの?」
ルイズたちも駆け寄ってその男
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