婚約者-ワルド-part3/ゼロの過ち
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とした街の有らぬ姿を見て、サイトは苦い思いを味わう。
あの時ゼロを責めはしたが、街をこんなふうにしてしまった責任はゼロと同化している自分にもあるのかもしれない。だが、もうゼロに頼ると言う選択肢はない。あんな奴は、やはりウルトラマンを名乗る資格さえもなかった最低野郎じゃないか。
ならば…。
「ゼロ…俺は、もうお前には頼らない!俺の手でルイズたちやこの世界を守って見せる!」
事実上の決別宣言だった。ゼロを見限ったサイトは、自分が持っている怪獣やウルトラマンの知識の知識や、ルイズとのコントラクト・サーヴァントで刻み付けられた『ガンダールヴ』の力で、仲間たちとこの世界を守ると決めた。
憤りの収まらない状態で、ルイズたちの下へ戻っていくサイトを、物陰から見ている男がいた。
網代傘を被り、法衣を纏うその男はどう見てもハルケギニアの人間から見れば奇抜というか、稀有な格好…地球でいうなれば『托鉢僧』の姿をしていた。
網代傘の端を上げて、僧はその鋭い目でサイトをじっと見届けていた。
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