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手のなる方へ
6部分:第六章
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また随分と便利な舌ね」
「おかげでいい思いさせてもらってるわ」 
 お茶を飲みながらにこにこと須美に話をしている。
「まずいものはすぐに忘れてくれるし」
「さらにいいわね」
「いいでしょ。さて、と」
 部屋を見回す。確認したがもう饅頭は一個も残ってはいないのであった。

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