婚約者-ワルド-part1/任務
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る僕にとってこれほど素晴らしいく素敵な協力者はいないんだぞ!!」
ギーシュが力説する一方で、ヴェルダンデの暴走は収まらないせいでルイズは地面の上をのたうちまわっていた。
「こ、こら!!止めなさいって言ってるでしょ!!あ、ダメえええ!!」
『………お〜いサイト、お前助けなくていいのか?』
は!!?頭の中に響くゼロの呆れる声にサイトは我に返った。しまった!俺としたことが、いつの間にか巨大モグラと戯れる美少女と言う官能的な光景に我を忘れていた!
『鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。いけないんだ〜』
『う、うるさい!何見てなかったことにしとけ!』
『何も見てないことにしてください、だろうが。こういう時はよ』
ええい、ゼロなんか無視無視!こんなところ、地球にいる母さんやクラスメートたちには見せられない!!ここでルイズを助けないと後でどんだけどやされることか。ギーシュには悪いがとりあえず適当にぶっ叩いてヴェルダンデを気絶させようとしたその時、突如竜巻でも起こったかのような突風が吹き荒れ、ヴェルダンデは吹っ飛んでしまった。
「ヴェルダンデ!だ、誰だ!?僕の可愛いヴェルダンデを!」
自業自得だが、使い魔を吹き飛ばされたことに憤りを覚えたギーシュは杖を構え、突風が吹いた方を向いて杖を構えた。
「上か!」
サイトが頭上から気配を感じて見上げると、霧のかかった空の中から何かの唸り声が聞こえる。
「こんな形の挨拶ですまない。なにせ、婚約者がモグラに襲われるのを黙って見過ごすほど非情になれないからね」
上空から、一話の大きな四足歩行の鳥…グリフォンが舞い降りてきた。その背に乗っていた男を見て、ギーシュとルイズが驚きの声を上げる。
「ワルド子爵!?」
それは先日の王女の来訪の際、ルイズがやたら見とれていた男、魔法衛士隊グリフォン隊隊長のワルドだった。
「では、姫殿下が本来頼むはずだったと言う方って…」
「そう、僕のことだよ」
「あ、あの…申し訳ありません。使い魔については僕の監督不行き届きだというのにご無礼を…」
ギーシュはヴェルダンデのことも含め、頭を下げて謝罪すると、ワルドも逆にギーシュに謝ってきた。
「いや、僕の方こそ君の使い魔を吹き飛ばして済まなかったね。でも加減はしたから大きな怪我はないはずだ」
「でも、驚きましたわ。まさか、ワルド様がこの任務を請け負っていたなんて…」
「お忍びの任務の上に、魔法衛士隊が先日の怪獣騒ぎで壊滅的被害を受けたおかげもあって、僕しかこの任務を請け負うことはできなかったからね。
それにしても久しぶりだね、『僕のルイズ』」
「「僕のルイズ!!!?」」
まるで自分のものとでもいうような発言にサイトとギーシュは驚きの声を上げる。一方でルイズは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。二人を無視して、ワ
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