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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
婚約者-ワルド-part1/任務
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所業を繰り返す中で培った勘がそうさせていたのかもしれない。もしこの男に従わなかったら…。
 囚人の問いに、仮面の男は「約束しよう」と言って頷いた。しかし、次の仮面の男の言葉は、その囚人の悪い予感を的中させることになった。
「だが、参加を決めてくれたのはありがたいが、言わねばならんことがある。よく聞け。
金はいい値を払ってもらおう。だが俺はアルビオンの王のように甘っちょろくはないもし逃げたら…」

――――殺す。

 その時、囚人たちは一瞬にして後悔したかもしれない。その男があまりにも恐ろしく感じたからだ。でも、この男が自分たちに目を付けたその時から、自分たちはこの男に命を握られたと言うもの。もう逃げ場など、どこにもなかった。いや、すぐに殺さないだけありがたい。どのみちここで待っても死刑を待つものだっている。彼らは、大人しくこの男に従うことにした。
「監獄に脱走者あり!直ちにひっ捕らえろ!!」
 しかし、囚人の脱獄と言う事実を他の看守たちが見逃すはずもない、直ちにチェルノボーグの看守たちは、逃げ出した囚人と、それを手引きした仮面の男を探し出す。
「いたぞ!あそこだ!」
 街の外にて、脱獄者たちを追っていた看守のメイジが指をさした方角には、囚人たちとそれを引き連れている仮面の男がいた。しかし仮面の男だけではない。もう一人、黒いローブに身を包んだ大男がいる。
「ち、もう追っかけてきたか!」
 囚人たちは苦虫を噛み潰すように顔を歪めるが、仮面の男と大男は全く慌てた様子を見せなかった。
「観念しろ!このチェルノボーグからは誰も逃がさん!」
 流石は国一番の監獄、看守の数もその質も伊達ではなかった。すでに自分たちの周りには数えきれないほどの数を誇る兵士たちが取り囲み、上空もここに勤務している竜騎士たちによって埋め尽くされていた。八方ふさがり、囚人たちは絶望した。
「ああ!メイジがもうこんなに…!!」
「だめだ…もう俺の人生、オワタ…!!」
「くっそがあああああ!!折角外に出た暁に好き放題やってやろうって思ってたのに!」
 せっかく自由を手に入れたかと思った矢先にこんなオチは最悪だ。死刑より軽い刑の囚人たちには、きっと脱獄する以前に言い渡された刑のさらに上の罪状を言い渡されるに違いない。
「無駄な抵抗を止めて牢獄に戻れ!」
 指揮を執るメイジの男が囚人たちと仮面の男に向けて呼びかけるが、仮面の男は全く動じることもなければ、看守側の警告に応じることもなかった。
「そいつらを下がらせろ。焼かれたくなければな…」
「……」
 逃がさせた囚人たちに、大男に言われたとおり仮面の男は自らの後ろに下がらせる。言われるがまま後ろに下がって行ったが、仮面の男たちの何一つ慌てる素振りさえない様子に囚人たちは困惑する。
「見せてやろう。俺が授か
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