魔人‐ファウスト‐part2/死を運ぶ魔人
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ファウストはとっさに振り向いてそれを防ぎ、次々と撃ちこまれるジュネッスブラッドのパンチの連撃をしなやかに受け流した後、ジュネッスブラッドの首根っこを捕まえ締め上げる。ファウストは一度ジュネッスブラッドから手を放すと、腹に一撃手刀を加えてから彼を投げ飛ばす。宙を舞いあがったジュネッスブラッドは着地に成功したが、すかさずファウストが回し蹴りを放って彼を吹っ飛ばした。
ファウストは地に激突するジュネッスブラッドに向けて紫色の闇の光弾〈ダークフェザー〉を発射するが、ジュネッスブラッドは両手を前に突き出して〈サークルシールド〉を展開、ファウストの光弾をかわした…と思うのもつかの間、ファウストは防ぐだけで手いっぱいのジュネッスブラッドに向けてさらにダークフェザーを連射してきた。一発二発程度ならまだしも、こうも連続で撃ちこまれると限界が来る。
「しぶといな。ならばこれでどうだ!」
ファウストは手の中に一発の光球を作り出すと、それをはるか上空に打ち上げる。すると、その光球は上空で分裂し、頭上からジュネッスブラッドに襲い掛かってきた。ファウストの、ただウルトラマンを倒すためだけに用意された必殺の光線技〈ダーククラスター〉である。
「グワアアアアアアア!!…ッグ!!」
ピコン、ピコン、ピコン、ピコン…。
強烈なダメージ受け、膝を着くジュネッスブラッドの胸のカラータイマー『コアゲージ』が赤く点滅を開始した。そろそろ限界が、彼の身に近づきつつあったのである。もしあの輝きが消滅してしまったら、ウルトラマンは二度と立ち上がれなくなってしまうのだ。
「フフフ…」
余裕ありげな笑みを浮かべながら一歩ずつ近づいて行くファウストはジュネッスブラッドの前に立ち、右手で彼の首を掴み、持ち上げる。ものすごい力で締め上げてくるため、息苦しくなったジュネッスブラッドはファウストを引き離そうとしたものの、ダメージで力が弱まったせいか、手に力が入りにくい。
「このフィールド内はいわばお前のための舞台。だが、このザマはなんだ?正直期待外れだね…」
「グ…ウァ…!!」
「この程度の力しかないというのならば、このまま私の闇の力に屈し、消えてしまえ…」
ファウストは、ジュネッスブラッドを絞め殺そうと、彼を持ち上げている腕に力を込めていった。
「!」
このままだとあいつがやられてしまう。早くこいつを退けないと。とベムラーをすぐにでも退かそうにも、ベムラーは思った以上に体が重く、
ベムラーのこの重い体に耐え兼ね、ゼロは押しのけようと手を突出しベムラーを押し出すが、対するベムラーも食って掛かろうと牙をむき出し、手を伸ばしてゼロを取り押さえる。このままでは自分たちも危ない。ゼロは足に炎を発火させ、自分がテクターギアを装備している身でただ一つ使える必殺の蹴り〈ウ
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