暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
魔人‐ファウスト‐part2/死を運ぶ魔人
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分の独壇場のはずなのに、まるで忍者のように隠れてから突如出現し、そして攻撃してくるとは。ジュネッスブラッドは地面に首根っこを掴まれた状態のまま押さえつけられていた。
「『ここ(メタ・フィールド)』なら勝てると思っていたか!?」
 ジュネッスブラッドを無理やり立たせると、ファウストはジュネッスブラッドを乱暴に立たせ、その腹に手刀を叩き込み、もう一度首根っこを掴んで彼を投げ飛ばした。地面に背中を打ち付ける形で地面に倒されたジュネッスブラッドはその場で膝を着くも、すぐに立ち上がる。
『まずい!ゼロ、早く!』
 あのファウストかいう黒い巨人、間違いなく只者ではない。伊達に黒い訳ではないようだ。シュウの変身したウルトラマンでも負ける可能性が見えなくもない。危機感を覚えたサイトはゼロの中で叫ぶ。
「ちっ、しょーがねーな!行くぜ!」
 ゼロとしても、サイトとしてもあのウルトラマンから話を聞いておきたいと思うところがある。助けに向かおうと走り出したが、ここでゼロは走るには距離が離されていたことに気づく。避けているうちに二人の距離は気づいたときにはかなりの長距離にまで突き放されていたのだ。これではすぐに救援に向かうにしても少し間が出てしまう。
 そう言えば、さっきファウストが回収したベムラーの姿がない。使役したはずの奴を一体どこに隠したのか?とその時だった。
「ギィイイイ!!」「ウワ!?」
 上空から青白い光線がゼロに襲い掛かり、テクターギアの表面に着弾して火花を起こした。彼が怯んだところで、上空から飛来した青い球体が、再びベムラーの姿に変化する。
「ち…ベムラーを使ったのは、二体一二であいつを倒すためじゃなくて、俺が来るのを見計らっていたために、一対一に持ち込むためだったのか…」
 ファウストがベムラーを従えていた理由を見切ったゼロ。ベムラーはゼロに向かって突進すると、ゼロは自分もベムラーを押しのけようとベムラーの体を正面から押し出す。一見、押し出し合いは五分に見えたのだが、ゼロの方が押され始めていた。
『くっそ、やっぱテクターギアのせいであまり力が…!!』
 常に装備されているテクターギアのせいか、ゼロは思ったほどの力でベムラーに対することができなかったようだ。心の中で悪態をついていると、ベムラーはゼロを地面に張り倒し、上からのしかかってきた。このままでは…押しつぶされてしまう!!



「ヌウウアアアア!!」「ジェアアアアアア!!」
 一方でファウストとジュネッスブラッドは互いに空中へ飛び上がると、相手に向かってキックを放つ。二人の蹴りはほぼ同時のタイミングで放たれたこともあって、相手にヒットすることなく、ただ互いの足をぶつけた程度に終わる。
 地上へ降り立つジュネッスブラッドは同時に降りてきたファウストに接近し、ハイキックを放つ。
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