暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
魔人‐ファウスト‐part2/死を運ぶ魔人
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ウを引き留めようと声を上げる。ギーシュたちが目の前にいるのに、お構いなしか!?サイトの声に耳を貸さず、シュウは天に向けてエボルトラスターを掲げた瞬間、彼は赤い光に身を包み、等身大の銀色のウルトラマン・アンファンスに変身した。
「え、ええええええええええ!!!?」
「こ、これは一体どういう…」
 案の定、モンモランシーとギーシュは頭が割れてしまうほど驚愕した。さっきまで同じ人間の姿だったのに、瞬時に異形の姿…それもウルトラマンになったのだから。瞬時に、アンファンスはジュネッスブラッドへスタイルチェンジする。
(変わった…?メビウスと同じ能力なのか!?)
 サイトが生で始めた見たウルトラマン…メビウスも時折形態を変えて戦う特異体質を持つウルトラマンだったから、思わずメビウスと今シュウが変身したウルトラマンを重ねた。
「シュ!」
 ウルトラマンは、右拳に貯めた光〈フェーズシフトウェーブ〉を天に放出、光のドームを作り出した。
 しかし、ファウストは決して動じることはなかった。最初からこうなることを予測していたように。すると、ファウストは湖の方へ視線を泳がせると、その湖の中に向けて黒く波動を放射すると、湖はどす黒い霧に覆われた。そして、湖から激しい水飛沫が沸き起こる。湖に潜んでいた、巨大な影が雄叫びをあげながらその姿を見せた。
「ギィイイイイイ!!ギィイイイ!!」
「『宇宙怪獣ベムラー』!」
その名をサイトが叫んだ。
かつて初代ウルトラマンが地球に初めて訪れたときに戦った、宇宙の平和を乱す悪魔のごとき怪獣がその姿を現した。
「怪獣だ!!」
 声を上げるギーシュ。恐らくあれが、水の精霊が封じていたと言う怪物に違いない。あの黒いウルトラマンが復活させたと言うのか?すると、ベムラーはファウストに操られたためか、青い球体に姿を変えてファウストに近づく。
「まずい!」
 きっとあのファウストと言う黒いウルトラマンはベムラーと二体一で彼に挑む気だ。これでは二体一になってしまう!サイトはギーシュとモンモランシーに近づき、自分にしがみつくルイズを引きはがして彼らに託す。
「ルイズを頼む!」
「サイト!?待って!置いてかないで!!」
「ま、待ちなさいルイズ!!」
 まるで、欲しいものを買ってもらえるまで玩具コーナーに立ち止まって駄々をこねた結果親に置いて行くぞと言われ置いて行くなと泣きだす子供のように、ルイズはサイトを追いかけようとしたが、危険と判断したモンモランシーが彼女を引き留めた。
「放してよモンモランシー!!サイトのことが大好きなの!だから片時も離れたくないの!!」
「わかったわかったから!!でも、サイトも無鉄砲だけど今の甘えるだけのあなたじゃさらに邪魔になるだけじゃない!!大人しくしてってば!!」
 それでもうるちゃいうるちゃいと
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