召喚者-ティファニア-part3/銀色の巨人
[9/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ド』。この空間の中では、ウルトラマンは己の本来の力を発揮…つまりパワーが上がり、逆にスペースビーストは力が落ちてしまうという、ウルトラマンにとって有利な戦闘が可能となる特殊な空間だった。この空間は、展開されて以降だと中へ入ることは許されない。シュウが所属していたナイトレイダーたちも、自分たちの乗りこなす戦闘機を使わなければこの中へ入れないのだ。
そんなメタ・フィールドの中で、ウルトラマンはペドレオンに連続で拳を叩き込み、続いて左の脇下にペドレオンの首を挟み込み左腕でそのまま締め付けると、がら空きの背中に右手の手刀を食らわせる。
次にペドレオンに膝蹴りをしてから背後に回り、尾を掴んで強引に投げ飛ばした。地面に落下したペドレオンに、更なる追撃を仕掛けようと走り出したウルトラマン。しかし…。
「ギオオオオオ!!」
「ウアアアア!?」
ペドレオンもやられてばかりではなかった。開かれ発光した口からほとばしる衝撃波を放ってウルトラマンをぶっ飛ばした。そこからはペドレオンのターンが回った。ウルトラマンが立ち上がろうとして膝を着いていたところに、両手の鞭で背中を何度もたたいて妨害しダメージを与えていく。数度目の手の攻撃が繰り出されると、ウルトラマンはその手を掴んで攻撃を相殺、ペドレオンを軽く蹴ると、ペドレオンから数m程度の距離を開かせた。
すると、ペドレオンは体内の可燃性ガスを火球として発射し、ウルトラマンを狙い撃つ。しかし、ウルトラマンは瞬時に右手から光の盾〈サークルシールド〉を作り出し、ペドレオンの攻撃をあっさり遮断した。
ここからは、こちらの番だ。そう言うようにウルトラマンはファイティングポーズをとると、ペドレオンに接近し思い切り蹴飛ばして岩壁に叩きつけた。彼の反撃はまだ終わらない。今度は右手の指先を地面に向けてから念じると、彼の目の前で激しい大竜巻が発生、ペドレオンに一気に接近して包み込むと、ペドレオンの体は回転しながら地面に下半身がめり込んでしまった。まるで土木作業に使われるネジのように。
身動きを封じられた手負いのペドレオンなどもはや遅るるに足らず。ウルトラマンは右腕に血色のビームソード『シュトロームソード』を形成した。それも、本来の10m前後の長さではない。何十…いや、100もの長さを誇る長剣だった。彼はそれを頭上に振りあげると、頭を叩き割るように、ペドレオンの頭上へ一気に振り下ろした。
〈シュトローム・スラッシュ!〉
「デアアアア!!!」
「ギィイイイイイ!!!」
真っ二つに叩き割られたペドレオンの体は、青白く発光し断末魔と共にメタフィールドの空間内に、結晶となって消滅した。
ウルトラマンは剣を消すと、メタフィールドの消滅と同時に、自身もまた光となって姿を消した。
「すごい…」
テファはこの時、何も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ