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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
召喚者-ティファニア-part3/銀色の巨人
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銀色の巨人へと姿を変えた。

 銀色の体に黒い模様、胸の赤いY字型の宝珠。出会った頃に、シュウが自分が何者でどこから来たのかを明かした時の、彼から一度聞いていた話の通りだった。テファは、まさかこの目で見ることになるとは思いもしなかったし、話に聞いていてもいなくても、このハルケギニアでは本来目にかかることだってないはずのその存在に、驚きのあまり目を奪われていた。

「あれが…『ウルトラマン』?」

 ウルトラマンの姿を見て残ったペドレオンたちは、中心の一体のペドレオンに向かって、他のペドレオンたちが気色悪くへばりつくような形でくっ付いて行く。中心の一体の体の中へ、他のペドレオンたちの肉体が食われるように吸収されていき、やがて最後の一体も中心にいたペドレオンに吸い込まれると、ついに一体となったペドレオンはその身を、約50mを誇る巨体へ変貌させた。ペドレオンはウルトラマンに対抗するべく、同じビッグサイズの形態『グロース』へと進化したのだ。
 それを見て、何も動揺しなかったウルトラマン。寧ろ、これを待ち望んでいたように冷静だった。恐らく、敵が一個体に融合すればまとめて片付けることができるから、巨大なその姿をビーストに見せつけたのだろう。瞬時にウルトラマンは左手に装着された腕輪を胸に当ててから降ろすと、元の黒い模様の通常形態『アンファンス』から、胸のY字型のクリスタル『エナジーコア』の中央に新たなカラータイマー『コアゲージ』を埋め込み、血のような紅色に染めあがった模様をその身に刻んだ姿『ジュネッスブラッド』に変わった。

 ジュネッスとは、シュウのいた世界を守り続けてきた、そして今シュウが変身したウルトラマンの所謂強化形態で、変身者によってその色が赤色・青色など様々に変化するのだ。
 
 ペドレオンの前に立ち、左腕の肘に右手の握り拳を当てると、右腕を円を描くように回した後、空に掲げた。その右手から天に向かって光が放出され、その光は地上へ降り注いで一つのドームの形となり、ウルトラマンとペドレオンを包み込んだ。
 周囲の景色が、あっと言う間に美しい金色の世界に変わった。
 外から見ても、その光のドームの美しさは圧巻だった。その輝かしい光に見ているものが身をゆだねたくなるような暖かな金色の光。しばらくして光のドームが完成した、と思った途端、光のドームは頂上のあたりから見る見るうちに消滅していった。
「消えた……?…え!?」
 テファは思わず目を見開いた。

なぜか彼女には、彼女の青く澄んだ瞳には、この時見えていたのだ。

星空のような暗がりの空と、その下に広がる赤い土の荒野の上で、光のドームに包まれて消えたはずのウルトラマンとビーストの激しい肉弾戦が展開されていた光景が。

 ウルトラマンが作り出した、彼の戦闘亜空間『メタ・フィール
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