暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
盗賊-フーケ-part3/二大戦士、異世界に降臨す
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?そして、同じ現場にいた彼女…ハルナは無事なのか?サイトはできることなら今すぐにでも確かめたかった。自分が生きていることを、早く母や彼女に知らせてあげたい。でも、それができもしない状況であることを嘆いた。
 いや…サイトはここで一つ思った。もし地球へ帰る方法が見つかったとして…。
(この世界は、どうなるんだ?)
 見捨てるのか?この世界も地球と同じ脅威に晒されてしまっている。それを見捨てるのか?でも、自分と体を共有しているゼロはあくまで二心同体。同一人物とは言えない。都合よく力を貸すとは思えない。他の奴を当てにしようにも、あの銀色のウルトラマンは今日その姿を拝見したばかりでまともに会話もしていない。無理だろう。かといって、自分のようなただの人間で、怪獣や侵略者に勝てるか?無理だ。どうすればいいのかわからなくなってきた。
「サイト君、教えてくれてありがとう。それにもう一つ、君に伝えねばならぬことがある」
「え?」
 思い悩みだしていたサイトに、オスマンは礼を言うと同時に、彼の左手を掴む。ルイズのコンタクト・サーヴァントによって刻み付けられたルーンが二人の目に映された。
「君は不思議だとは思わないか?いかに君が地球の人間だとしても、わずかな期間でこの破壊の杖を使いこなせるはずがない。その理由は、君の左手に刻まれたルーンに秘密があるのじゃ」
「俺の、ルーン…ですか」
 ギーシュの時がそうだった。このルーンが、剣をまともに振ったこともないギーシュとの決闘における圧倒的不利な状況を打破した。たとえゼロと同化していなくても、このルーンの力がサイトに勝利をもたらしていたかもしれない。
「そう。これはこの世界において我らメイジの始祖であるお方…『始祖ブリミル』が召喚した四人の伝説の使い魔が一人、ガンダールヴのルーンじゃ」
「ガンダールヴ?伝説…?」
「そうじゃ。ガンダールヴはあらゆる武器を使いこなすことができたそうじゃ。破壊の杖を使うことができたのもそのためじゃろう」
「…でも、どうして俺がその伝説の使い魔ってのに?」
 伝説の使い魔の力と言われても、サイトにはいまいちピンと来ないのだ。召喚したのはルイズだが、彼女もまた伝説と謳われるほどの力を持っているのか?いや、それはない。彼女の魔法の際は、残念ながら評価しきれるようなものではないのだから。
「何か、運命めいたものを感じるのぅ。ウルトラマンの存在していると言う世界から来た彼と君…そしてミス・ヴァリエールによって刻まれたこのガンダールヴのルーン。ただの偶然とは思えぬ。その偶然には、君たちが今回の件で遭遇した、銀色のウルトラマンも関わっているやもしれんな」
「……」
 あのウルトラマンのことを考えると、サイトは同じ疑問を抱く。あいつは何者だ?と。オスマンの言葉を聞くと、きっとあのウルトラマン
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