盗賊-フーケ-part3/二大戦士、異世界に降臨す
[4/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちは信じがたいものを目にしたとしか思えなかった。なぜ、あのウルトラマンがただの盗賊を庇うようなことをしている。向こうの事情も状況も知らないのだから、理解できなくても仕方がない。
「おい、待てよ!!何を言わず立ち去ろうってのか!」
ゼロが叫んでウルトラマンを引き留める。銀色のウルトラマンは足を止めて、後ろを振り返る。
「お前何者なんだ?なぜ怪獣と戦った?なんでその盗賊を連れて帰ろうとしたんだ?」
質問を連発するゼロに、ウルトラマンは辟易しきったようにため息を漏らしていた。
(…うるさい奴だ)
構うだけ時間の無駄だと思っているのだろうか。ウルトラマンはゼロに再び背を向け、フーケを掌に乗せたまま大空へと飛び立ってしまった。
「待て!!」
ゼロの声など断固無視。飛び立ったウルトラマンは赤い発光体となって空に消えていった。
「………」
結局、あいつが何者なのかわからないままだった。ゼロはただ、あのウルトラマンが消えていった空の彼方を見上げ続けていた。
隙を見て元の姿に戻ったサイトはルイズたちと合流、結局フーケは取り逃がしたが破壊の杖を取り戻すことには成功した。
学院長室にて、破壊の杖を返却したルイズたち。彼女たちからの報告を聞いてオスマンとコルベールは驚いていた。
「無事でよかったぞい。よくぞ破壊の杖を取り戻してくれた。しかし…よもやミス・ロングビルがあのフーケじゃったとは…」
「学院長、一体どこで彼女を雇ったのですか?」
「街の酒場じゃよミスタ・コルベール。愛想よくしてきたうえに、尻を触っても怒らないので思わず採用してしまったが……」
「死んだ方がいいのでは?」
さらりとコルベールは穏やかな外見に似合わない物騒なことを言う。
「かーー!何を言うか!今思えばあの時点でフーケの策じゃったろうて!しかしまんまとハメられてしまったのう…」
呆れるコルベールだったが、この時自分も、宝物庫の前で彼女と会話した時に、うっかり宝物庫の弱点を暴露してしまったことを思い出した。人のこと言えないことを悟り、わざとらしく笑って誤魔化しだす。
「び、美人はいけませんな。美人はそれだけでいけない魔法使いですな」
「おお、うまうことを言うでないか!」
「「「「………」」」」
何をやってるんだこの人たちは…。サイトたち四人は呆れ返っていた。特に女性陣はジト目で二人を睨んでいる。女性として彼らを軽蔑している目線だった。その視線に刺々しさを感じたオスマンはうぉっほん!と咳払いして表情を真面目なものに整える。
「して、最後の報告者が…突如現れ、ウルトラマンゼロと共に怪獣を撃破した銀色の巨人が、フーケを連れ去ったと言うのは真かの?」
「は、はい…にわかには信じられませんでしたが…」
ルイズも報告した自分自身、解決できない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ