盗賊-フーケ-part2/盗人の守護者
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いながらもデルフは張り切っている。MACバズーカを背中に背負い、デルフを握ったサイト。すると、再び左手のルーンが光る。早く駆けつけなくては、もうグドンは、いつでもフーケに止めを刺せる近距離にいる!もう殺されてもおかしくない。
「ごめんよ…もう仕送り、打ち止めになりそうだ…」
「!」
今の声、かすかだったがサイトには聞こえていた。間違いなく誰かに謝っていた。彼女は、汚い手口を使ってまで贅沢をしたかったわけじゃない。恐らく、自分以外の誰かのために。
「GUGAAAAAAAA!!」
MACバズーカでここから攻撃するにしても、再び構えるに1秒弱かかる。もう後ほんの一瞬でもフーケを殺せるグドンの攻撃を妨害する時間はない。グドンが右手の鞭を、足元にいるフーケに振り下ろしてきた。ダメだ、やっぱり間に合わない!!
「さよなら…『テファ』」
死を覚悟して目を閉ざすフーケ。だが、その時だった。
「諦めるな!!」
その声と共に、どこからか放たれた青白い波動弾がグドンを襲った。予測できなかった攻撃にグドンは大きく怯んでのけ反ってしまう。さらにもう数発、波動弾がグドンと、そしてツインテールに向かって連射されていく。
「え…」
目を丸くする、フーケと遠くから見ているサイト。
今の攻撃は、魔法なのか?いったい誰が?キュルケとタバサの攻撃とは思えない。ましてやルイズにあんな攻撃はできない。じゃあ、誰が…?
いや、誰かいる!サイトはフーケの傍らに、いつのまにか別の誰かがグドンに向けて銃を構えて立っているのを見つけた。黒い髪…?それにあのダークブルーと黒の軍服…。
(地球防衛軍の…隊員…!?)
サイトは確信した。あの服は間違いなく、地球防衛軍直属の隊員服じゃないか。でも、背中の『NR』のアルファベットのエンブレム…あんな服は見たことも…
それ以上に、あの男は一体誰だ?見たところ、自分とほぼ同じ年くらいに見受けられるが…俺はともかくなぜフーケを助けに?疑問に思うサイト。
「あいつ、一体誰なの?」
ルイズたちはシルフィードの上から、突如現れた謎の男に注していた。タバサも不思議がっている。
「わからない。でも…敵じゃないみたい」
「見たところ、なかなかのハンサムみたいだけど、何者かしら?」
見たこともない銃で怪獣を攻撃している。メイジには見えないし服装も変わっている。少しいつもの色ボケたような言葉を言いながらも、キュルケもあの男の正体を気にしていた。
フーケはボロボロになった体を起こしながら、その男の姿を見上げた。
「なんで…あんたがここに…『シュウ』…」
その男は、シュウだった。フーケと彼はどうも知り合いらしい。
「まだ動けるか?『マチルダ』さん」
しかも、シュウは彼女をフーケともロングビルとも呼ばな
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