第1章:修正の始まり
第6話「真実」
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は知ってるわ。」
...それだけであっさり分かるもんか?亡国機業、侮れないな。
「そういえば、君達は結局、どうしてここへ?」
「...あ、そうだった。えっと―――」
軽く二人にも説明する。
「―――という訳です。」
「なるほど...。よし、協力しよう。」
さすがに立場があるから早々協力してくれるわけ....えっ?
「...即決ですね。」
「そろそろ本格的に動こうと思ってた所でね。」
「二人が協力してるなら私達亡国機業穏便派も協力するわぁ。」
...理由が軽い...。まぁ、この二人には何を言っても無駄だな。
「そんな簡単に決めてよろしいのですか?」
「いいよいいよ。この俺たちがいなかったらこの二人も警戒してただろうけど、俺たちがいるからには互いに心を許せるようになるだろう。」
「...あながち否定する所がないのが悔しいな。」
二人共、俺と束とは違ったベクトルのチートですからね。
「洗脳された千冬たちを解放するのにも、桜君の力が不可欠だからね。」
「...洗脳の事、知ってたんですか。」
もう、驚かん。
「自分達の子供の事なんだから、知ってるわよぉ。」
「...さすがに、こうやってマドカを亡国機業に連れてきても解除はできなかったけどね。」
...まぁ、科学的な洗脳じゃなくて、オカルト的な洗脳だからな。
「あ、でもさー君なら洗脳を解除できるんじゃないかな?私の時もそうだったし。」
「なに?それは本当かい?」
あっさり暴露する束の言葉に、俺に詰め寄る四季さん。
「....できますが、条件があります。」
「それは....?」
「....洗脳された人物が、洗脳される前の印象に残っている出来事を思い出す事です。」
厳密には、思い出すというより切っ掛けにするんだけどな。
「なるほど...。」
「...秋十、マドカの強く印象に残ってそうな思い出とか分からない?」
「え、えっと....。」
未だ親だと実感が湧かないのか、戸惑いつつもマドカちゃんについて思い出そうとする。
「....分かりません...ただ、仲良くしていただけしか...。」
「...私みたいに、キーワードとかがないと難しいかな...?」
秋十君の答えに、束もそう言い、諦めムードになる。
「......秋十君、仲良くしていた時に具体的に何をしていたか覚えてるか?」
「何を...?...えっと...ゲームしたり、一緒にテレビを見たり...。」
思い出しながら呟いていく秋十君。
「...偶に、膝枕とかしてたっけ。...懐かしいな.
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ