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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
才人-ジ・アース-part2/異世界へ
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にも見える発光体に飲み込まれて…気が付いたらここの中庭にいたんだ。
 今自分の目の前にいる少女ルイズが使った魔法『サモン・サーヴァント』によって呼び出された使い魔として。
「…で、あんたはその『チキュウ』という星で生活していた、違う世界の人間とでも言いたいわけ?」
「…うん」
 サイトはこの世界、このルイズの部屋に来るまでに至る主な経緯をルイズに教えた。何一つ嘘もつかず、正直に簡潔に教えた。他にも地球とは、サイトが呼び寄せられたこの『ハルケギニア』と呼ばれる世界とは違って魔法が存在しないこと、何度も怪獣・異星人と呼ばれる脅威と人間は戦い続け、そのたびにウルトラマンと呼ばれる正義の宇宙人が助けに来てくれたと。自分はついさっきまで、そのウルトラマンの敵でもあった侵略者『クール星人』の宇宙船に浚われたものの、あと一歩のところで脱出しようとしたところで白くて丸い発光体(ルイズ曰く、それは自分が作り出した召喚のゲートなのだろうという)に飲み込まれてしまったと。
 しかしルイズから返ってきたのは、嘘をつくなという一方的な否定だった。
「あんた馬鹿じゃないの!?冗談ももっとまともなものを作りなさいよね!大体魔法もないのに、このハルケギニアより優れた世界があるわけないじゃない!」
「俺からすれば、魔法なんて科学的証明もできないものの方が信じられねえよ!」
 一応一通り、サイトはルイズからこの世界『ハルケギニア』のことを簡潔に説明してもらった。ここはトリステイン魔法学院で、ルイズたちは二年生に進級したことで、春の使い魔召喚の儀式という行事に参加、その結果ルイズはサイトを使い魔として召喚した。この世界では魔法が使える者をメイジでその大半は貴族、逆に使えない者は身分の低い平民に割り当てられているとか。
 もしこの世界が本当に、ファンタジーもの等に出てくる魔法の世界だったらルイズの言い分にも一理ある。その世界に住む人間にとって、その世界での知識・常識こそが真実なのだから。でもサイトからすれば、この世界の特徴はその逆だし、真実だって地球で得てきたそれだ。
 だが、異世界という十分すぎる証明というものはある。それは今、夜空に浮いている月だ。地球では一つだけ白い月がある。だが、この世界ではどうだろう。月がなんと、二つ。それも青と赤という相対する色同士で染まっているものだった。
「ふぅん…じゃあ証拠があるとでもいうわけ?」
「証拠ならあるよ。ほら」
 リュックには修理されたばかりのノートパソコンがある。サイトそれを開いて起動させてルイズに見せる。
「……綺麗ね、何の系統で動いてるの?」
「魔法じゃなくて科学だよ」
「カガク?」
 なんのこっちゃと首を傾げるルイズ。その後は、これは魔法じゃなくて電気で稼働しているとか、携帯電話を見せてこれは遠くの人と連絡が取
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