Fate/stay night
1121話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で色々とあったけど、誰かさんのせいで最後まで説明出来ないまま眠ってしまったから、それを説明するわよ」
テーブルに座って、紅茶を飲みながらそう告げるのは凛。
朝のゾンビ状態とは完全に別人だよな。
綾子の悲鳴を聞き、さすがに凛もゾンビ状態から元に戻ってから40分程。
その間に昨夜の後始末をして、シャワーに入って昨日の汚れを落としてから、こうして今で3人揃ってテーブルについている訳だ。
ちなみにシーツはやっぱり洗ってもどうにもならないって事で捨てる事にしたらしい。
シャワーは……俺の場合は鴉の行水って感じで5分程度で終わり、残りのシャワーは凛と綾子で占有されていた。
また、綾子はまだ早朝だったけど家に電話を入れて昨夜帰らなかった事を謝り、この家に泊まった事を両親に知らせていた。
まぁ、品行方正の綾子が一晩帰ってこなければ、それは心配するよな。
ともあれ、それらの雑事を全て済ませ、ようやくこうして凛の話を聞く時間となった訳だ。
学校に行くのはまだ随分と余裕がある。
綾子の場合は弓道部の朝練があるらしいけど、そっちはさすがに今日は休むらしい。
「まず、綾子にはアークエネミーの事を大体話しておいたから、それを前提として話を進めるわよ。……まぁ、記憶を失っている以上はどういうサーヴァントかというのは分からないんだけど」
「アークが人間じゃないって言われても、いまいち納得出来ないんだけどな」
「その辺に関してはもう説明したでしょ。それに、昨夜の件を考えてもとても人間だとは思えないわよ」
何を想像したのか、薄らと頬を赤く染めながら告げた凛だったが、コホン、と咳払いをしてから言葉を続ける。
「まぁ、それはそれとして……綾子についてね。受肉した英霊であるアークエネミーの血を、その馬鹿げた魔力が濃縮されている血を何滴か飲んだ。そのままだと綾子が体内の魔力に耐えられずに死ぬところだったから、それを私とアークエネミーの力を使って助けた。ここまではいいわね?」
俺と綾子が凛の説明に頷く。
綾子は、自分が正真正銘死ぬ寸前だったというのを理解している為か、表情を引き攣らせているが……それはしょうがないだろう。
「で、昨夜行った儀式の結果、私とアークエネミー、綾子の3人は魔力的なパスで結ばれる事になったの。そして私がパスを通して綾子の体内にある魔力を調節し、暴走させる事なく身体に馴染ませているのよ。……今はまだ具体的に馴染ませ切っていないから最終的にどうなるのかは分からないけど、取りあえず命の保証は出来ると考えてもいいわ。……ただし、その結果私としてもちょっと予想外……いえ、予想されて然るべきかもしれないけど、綾子の身体に異変が起こった」
「私の身体に異変? ぐ、具体的には?」
恐る恐るといった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ