Another93 転校
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ベースを調べている大輔にフルーツサンドとコーヒーを差し入れに持ってきたアリサ。
アリサ「あんたも大変ね、根を詰めすぎると倒れちゃうわよ?」
大輔「何、選ばれし子供を少しでも増やして世界中にデジモンを認知してもらうための作業だ。これくらい大丈夫さ」
アリサ手作りのフルーツサンドを頬張りながらコーヒーを飲む。
大輔「やっぱりアリサの作ったフルーツサンドは最高だな。甘さを控えた生クリームにフルーツの酸味が良く合うよ」
アリサ「煽てても何も出ないわよ?コーヒーお代わり要る?」
大輔「じゃあ、頼む」
カップを差し出し、アリサはコーヒーを淹れに向かう。
少しして、アリサがコーヒーのお代わりを持ってきてくれた。
今度はブラックではなく砂糖とミルクを入れた物だ。
アリサ「はい」
大輔「サンキュー、ところでアリサ。どうしたんだ?何か変だぞお前?」
アリサ「う〜ん、私というか遼さんよ遼さん。」
大輔「遼さん?」
アリサ「何かね、遼さん、賢のお兄さんと喧嘩したのかしら?電話の後、凄く複雑そうな顔をしていたのよ」
大輔「遼さんが?でも大丈夫だろ?喧嘩するほど仲がいいって言うし。遼さんと賢の兄貴は太一さんとヤマトさんみたいな関係なんだろ?」
友達には喧嘩や本音のぶつかり合いをして仲を深めていくタイプもいる。
太一とヤマトがそうだったように、遼と治もそうだろう。
アリサ「そうかしら…まあ、私が気にしても仕方ないかしら。大輔、私は部屋に戻るわ。しばらくしたらまた来るから」
大輔「ああ、差し入れありがとうな」
フルーツサンドの残りと甘いコーヒーを口にしながら作業を続ける大輔。
一方、食堂では。
一輝「ほら、作ってやったぞ」
一輝が新鮮なフルーツをふんだんに使ったフルーツケーキを賢に差し出す。
賢「ありがとうございます一輝さん。いきなりこんなことを頼んで」
一輝「いや、気にすんな。俺からすれば仲間であり、仲間の子供の誕生祝いだ。気にするんじゃねえよ」
はやて「一輝さん、ほんまにありがとう。ほら、リイン。一輝さんにちゃんとお礼を言うんやで?」
リイン「はいです!!一輝さん、ありがとうございますです!!」
一輝「ああ」
前世では養護施設で年長だったためか、沢山の子供の世話をしていた一輝は子供の世話が嫌いではなかった。
リインのような明るく真っ直ぐで無邪気な子供は一輝からしてもかなり好印象だ。
大きなテーブルには一輝が作った沢山の甘い洋菓子がずらりと並んでいる。
スバル「一輝
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