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少年は魔人になるようです
第105話 終わりが始まるようです
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んかい、買ったるわ!」

「どーどー待たぬか。役に立たぬのはワシも同じく、松永もほぼ役立たずなのじゃ。」

「……まさかあのゴーレム、魔法に異常な耐性を?いや、それだと刹那だけが除外される理由に

ならんでござるな?」


うむ!と満足げに頷くと、講師よろしく前回の戦いで得たゴーレムの情報を小太郎に講釈する。


「まず装甲は骨龍を圧縮して作った物で、数十体分の回復力と防御力を備えておる。

しかも素体には巨人族を使い、持っておる大剣は大業物を改造したカウンター系魔法具じゃ。

近づくのも困難、近づけたとしても魔法具があり、それを超えても傷つけるのが難しいと来た!」


嬉々とした表情で語るゼルクとゴーレムのキチガイ仕様の両方に頭を抱えた楓だったが、

珍しく話の全てを理解出来た小太郎があっけらかんと打開策を提示した。


「なあ、刹那姉ちゃんの攻撃だけ通じたんやろ?せやったら全員で真似すりゃええやないか。」

「……簡単に言いますね。私がしたのは翼族流の四重強化技を使用した"百裂桜花斬"を一閃上に

重ねただけです。もっとも、運良く成功して一体を破壊して撤退する隙を作り出せただけ。」

「その一体もあーやって復活しとるっちゅー訳やな。んじゃ遠距離火力ブッ混むっちゅーのは?」

「この位置からかね?ふむ、この距離なら撤退も容易。ならば試すのも一興であろうね……!」
ィィィィィィィィィィィィィィィィイイイ―――――――――!!

焚き付けられた松永は真っ先に極大の爆弾を生成し、爆撃位置を決定する。

ほぼ同時に小太郎とゼルクは召喚陣を描き、刹那と楓は武器を構え、同時に技を放つ。


「"城爆"!」「喰いちぎれぇ『黒狗神(モーザ・ドゥーグ)』!!」「蠢け、眷属よ。」

「『翼族流 聖剣』『神鳴流 斬空閃』!」「"縛鎖手裏剣"!」
ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「っしゃぁ!やったやろ!」

「それはフラグと言うものだろう……。」


全員の遠距離攻撃が爆ぜ土煙でゴーレムの姿が見えなくなり、小太郎が神速でフラグを立てる。

前回の轍もあり、直ぐにでも逃げられるように中腰で様子を見ていた五人だが、襲って来るどころか

暫く物音さえ立たない事に違和感を抱き、岩陰から出る。


「………マジで倒したんやないか?実は遠距離攻撃に弱かったとか。」

「そうでしたら私達が苦労する事も無かったでしょうが……っ!?」

「おやおや、これはこれはどういう事だろうね?」


立ち込めていた煙が晴れ、現れたのは巨大な人型ではなく崩れ去ったゴーレムだった。

剣が地面に真っ直ぐ綺麗に立っている事から攻撃を受けてでも無く、まさにその場
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