閑話――写真
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。
そしてあーだこーだで半数の場合は俺がいる方が可決されるようになったという歴史がある。
だから、このままいけば俺の勝ち。
「くふふふ!賛成5!反対3で写真とることにけってー!」
は?
賛成5だと?
見回してみると確かに白音が小さく手を挙げてた。
ブルータスお前もか。
そんなこんなで昼飯を食って、既に関係を持ってる朱乃を呼び、ポジションを決めて白雪のデジカメで撮ることに。
ポジションとしては、中央の俺がソファーに腰をどっかりと下ろして左右にソファーに足が横になるように座り上半身を俺に預けるようにして腕を絡める白雪と理子。
そして俺の股の間に座る白音。
その下、つまりは俺の足に挟まれるように座る恋。
恋と俺の足を挟むように座る千冬と束。
俺の肩にしなだれかかる黒歌と朱乃。
はっきり言おう。
重いし窮屈だ。
「うふふ。今日は呼んでくれて有り難う御座います」
耳元で艶めかしく朱乃に囁かれる。
一瞬ゾクッとした。性的な意味ではなく。
「こんなんでそう言ってもらえて助かるよ」
いや、本当にマジで。
いきなり電話で写真撮るから来てくれ、って言われてよく来てくれたよ本当。
「撮ってみたかったの。だから呼ばれて嬉しいわ」
ぎゅっと密着度が上がった。
気持ちいいし、柔らかいんだが、キツい。
「お前もか」
「シャル兄様、私も撮ってみたかったです」
そう言ってきたのは股の間に座る白音。
お前もか、って思ったが何も言わずに頭を撫でた。
白音も何も言わず目を細めて、密着度が――って呼吸するのもキツくなってきたんだが……
圧迫死しかけても不死鳥って甦れるよな?
死因がハーレム写真を撮るためって情けなくて成仏できねぇぞ。
自分が羨ましい立場にいるのは分かってんだけどさ。分かってんだけども。
「んじゃ、撮るよん」
ピッ、とタイマー機能がONになって、カメラを操作してた束が定位置に滑り込み、数秒後。
パシャッ、とシャッター音が鳴り1枚の写真が撮られた。
写真の中央には少し顔を青くした薄い金髪をした目付きの悪い男が8人もの美女または美少女を侍らしたハーレムの王がいましたとさ。
一応、写真立て買って立ててみたけどさ。
何処に置こう。
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